Question

人の話を聞くことに自信がない

育児で多忙な妻からぐちをこぼされることが多く、「親身に聞いてくれない」といつも文句を言われます。また、家庭だけでなく、仕事でもコミュニケーションの取り方に自信がなく、どのように工夫してよいかわからず困っています。

男性/20代

2021/12/21

Answer

「人の話を聞く」ということは、一見とても簡単なことのようですが、実際は「話すこと」より「聞くこと」のほうが難しいと考えられています。「話し上手は聞き上手」という言葉があるように、「聞くこと」は「話すこと」と同じように、コミュニケーションをとる上で重要なスキルです。


まず、奥さまから「親身に聞いてくれない」と思われている理由を、自分なりに考えてみましょう。無意識のうちに、ただ相槌を打つだけだったり、話をさえぎって自分の考えを一方的に話したりしていませんでしたか。あるいは「何かアドバイスをしなければ」と、聞くことより話すことに重点が置かれていませんでしたか。聞き方にも人それぞれの癖があるものです。今まで、自分がどのような「聞き方」をしてきたのか、これを機に振り返ってみることが大切です。


そのうえで、「聞き方」のコツについて考えていきたいと思います。コミュニケーションは、「言語的コミュニケーション(バーバル・コミュニケーション)」と「非言語的コミュニケーション(ノンバーバル・コミュニケーション)」に分けることができます。「言語的」とは、文字通り、話し言葉によるコミュニケーションを指します。一方「非言語的」とは、言語以外の情報をもとに、コミュニケーションをとる方法です。具体的には、身振り手振りなどのジェスチャーや、うなずきやふるまい、表情や姿勢などのことを指しています。


実際、人とコミュニケーションをとる際に、文法や脈絡などにかまわず、不完全な状態で会話をしていることが多いものです。「言葉だけでは通じない」「よく伝わらない」といった情報不足を補うのが「非言語的コミュニケーション」の役割です。ある心理学の実験によると、相手に与える印象は、言語による情報よりも、動作などによる情報のほうが圧倒的に大きいことがわかっています。それにもかかわらず、人は言語的コミュニケーションに頼っているというのが実情ではないでしょうか。


たとえば、「話を聞くよ」と言いながら、「スマホをちらちら気にする」という態度を見せたら、相手は「聞いてもらえていない」と不満になることでしょう。また、ふんぞり返ったり、腕を組んだりした状態で聞く姿勢も同様です。このように、非言語的コミュニケーションは、しっかりと聞いてくれているかどうかの判断基準にもなります。ですから、聞く態度一つで、安心感や話しやすい雰囲気を作ることができるのです。おそらく、それだけでも、奥さまとの信頼関係が高められると思います。


今後は、聞いていることをからだで表現する、非言語的なコミュニケーションを活用することを心がけてみましょう。そこから生まれてくるはずの「聞く力」を身につけていけば、奥さまだけでなく、あなたの人間関係をより円滑にし、仕事上のコミュニケーションにも、生かされてくると思います。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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