部下をほめることが苦手
新入社員が配属され、一生懸命に奮闘している様子なのですが、どんなほめ方がよいのか、そもそも、ほめることが苦手なため、どのように声をかけていいのかわからず困っています。
男性/50代
2023/04/12
「ほめられること」は誰にとってもうれしいものですが、逆に「ほめること」は、「難しい」「苦手だ」と感じている人は意外に多いのではないでしょうか。最近では、教育や仕事の現場で「ほめて育てる」という考え方が広く浸透しています。しかし、実際、何をどのようにほめればいいのか、いろいろ悩むこともあるでしょう。一生懸命に仕事をしている新入社員に対して「ほめてあげたい」と思いながら、具体的に「すぐれた点」が見つからないと、なかなか声をかけづらいものです。また、「ほめる」=「評価」と受け止められる可能性もあり、軽々しくほめるわけにもいかず、慎重になりすぎているのかもしれません。
たとえば、成果を上げたり、結果を出せたりした場合には、「目標達成おめでとう」「よくできたね」「すごいね」とほめることができます。また、結果には関係なく、「初めての業務を何とか遂行できた」「わからないことを先輩や上司に相談した」といった、「取り組んだこと自体」を「よくがんばったね」「いい判断だ」などとほめることもできるのではないでしょうか。
一方で、結果は出せていなかったり、成果が見えにくかったりするけれど、地道にコツコツと仕事をしていること、ルーティンの業務を問題なく進めていることなどに対して、「いつもお疲れさま」「助かっているよ」「一生懸命やっているね」「大変だね」と声をかけることはできます。これは「ねぎらい」です。このように、「ほめること」が結果や能力に対しての声かけであるのに対して、「ねぎらい」は、日頃の努力や態度に対して向けられるものです。「ねぎらい」は、結果より気持ちに働きかけ、評価というより、感謝から発しているメッセージといえます。
「今はまだ、ほめることはできないけれど、ねぎらうことならできそうだ」と思えたら、まずは、ねぎらうことから始めてみましょう。「自分を気にかけてくれる」「認めてもらえた」という気持ちが部下に伝わると、それが励みになり、モチベーションの向上にもつながります。いずれ、お互いのコミュニケーションが活発になっていけば、新入社員の良いところが見えてくるでしょう。その結果、「ほめること」も、自然にできるようになるはずです。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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