Question

新学期から子どもが登校を渋るように

新学期が始まってから、小2の娘は、朝になると「お腹が痛い」と言い出し、3日連続で学校を休んでいます。昨年の夏休みにも同じようなことがありましたが、しばらくすると登校できるようになりました。何か理由があるのか尋ねても、黙っているだけで本当のことがわかりません。このまま不登校になってしまうのではないかと心配でたまらず、つい登校を促してしまいます。

女性/30代

2021/12/21

Answer

夏休みなどの長期的な休みだけでなく、ゴールデンウィークのような大型連休の後には、子どもが「学校に行きたがらない」ことが多くなる傾向があります。休みの間に身についてしまった生活リズムの乱れから立ち直れずにいることや、家族と過ごす時間が長かったことによる寂しさや甘えが原因として考えられます。心配のあまり、親としては無理やり登校させたくなる気持ちは理解できますが、「行きたくても行かれない」というつらい思いをしているのは娘さん本人です。まずは、娘さんの体調や状態を把握することから始めましょう。


「お腹が痛い」という訴えを「休むためのうそではないか」ととらえてしまいがちですが、実は「本当にからだの症状や病気である」という可能性もあります。娘さんの症状に応じて、かかりつけの内科や小児科などを受診し、「からだに異状はないか」を調べてもらうことが大切です。疲れがたまったときなどに、腹痛の症状が出やすい体質なのかもしれませんし、最初から「仮病」だと決めつけて、身体的な疾患を見落とさないよう注意することが重要な視点になります。娘さんにとっても、親が対処のための行動をきちんと取ってくれたということが、安心感につながるのではないでしょうか。


「からだには異常がない」場合は、「精神的な負担がないか」を確認してみましょう。「何も話さない」娘さんの態度は、あなたを心配させまいとする一途な思いからかもしれません。ですから、いきなり問い詰めたりせず、娘さんが落ち着いている状態のときに、何気なく話しかけながら、今の気持ちや、もしあれば要望などを根気よく引き出してみましょう。それでも原因がわからず対応に困る場合には、なるべく早く担任の先生に相談して状況を共有してください。先生と一緒に対応を考えることで、あなた自身の安心にもつながるはずです。


そのうえで心理的な援助が必要だと考えられる場合、身近なサポーターになるのは、各学校に配属されているスクールカウンセラーです。スクールカウンセラーのメリットは、学校内で相談できることにより、担任の先生と連携がとれ校内の調整も図れることです。娘さん自身が話をすることを拒むときには、まず、あなただけが利用することもできます。学校での過ごし方や家庭でのかかわり方について、相談してはいかがでしょうか。


いろいろな事情で学校に相談することが難しい場合、外部の相談窓口として、各市区町村が運営する「教育相談センター」や「教育相談所」を利用することもできます。不登校やいじめなど、学校全般にわたる相談を受けていて、匿名で相談できるところもあります。電話相談に加え、面接もできますので、必要に応じてご検討ください。


これを機に「長期的な休みの後に不登校気味になる」という娘さんの特徴を、あなたが心得ておくことで、今後の対応に生かすことができるはずです。長期の休みに入ったら、娘さんの様子を気にかけたり、声をかけたりするなど、注意深く見守ってあげてください。そして、新学期が近づいてきたら、学校に通っているときと同じ生活リズムや行動パターンにスムーズに戻れるように、親がサポートしながら少しずつ負荷をかけていくのもいいと思います。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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