Question

休日も仕事のことが頭から離れない

勤続年数が長くなるとともに、任される仕事の量も多くなり、責任も重くなりました。毎日残業をしても追いつかない状況で、仕方なく仕事を自宅に持ち帰ることもありました。仕事にはやりがいを持っており、これからも続けていきたいと考えていますが、休日になっても仕事のことが頭から離れず、ゆっくりと体や心を休めることができずに困っています。

男性/30代

2021/12/21

Answer

本来、休日には、「体を休ませる」役割のほかに、「心をリフレッシュさせ、鋭気を養う」という大事な目的もあります。ほとんどの企業が、週休二日制を導入し、休暇の取得が強く要請されるようになった今だからこそ、休日は、ゆっくりと過ごしたいものです。にもかかわらず、仕事のことが頭から離れず、休日を楽しめないのは、とてもつらいことです。この状態が進むと、やがては、休むこと自体が不安になり、出勤せずにはいられなくなるという「休日恐怖症」という状態にもなりかねません。


なぜ、あなたは、休日にも仕事のことが頭から離れないのでしょうか。「仕事に強い責任感を持っている」「仕事をたくさん抱えて焦っている」などが理由として考えられます。責任感があることも、多くの仕事を任されることも、決して悪いことではなく、あなたの真面目で一生懸命な性格や実績の表れともいえます。しかし、その長所が、あなた自身を苦しめ、仕事の負担を、いっそう重いものにしてしまっている可能性もあります。


まず、残業をしても仕事が追いつかない、あなたの状況が心配です。職場として、適正な仕事の分担はされていますか。あるいは、あなた一人で、仕事を抱え込んでいる可能性はありませんか。いずれにしても、上司に現状を相談し、上司の助言を得ながら、仕事の進め方を客観的に見直してみる必要があると思います。


今、あいまいになっている「仕事をすべき日」と「休むべき日」の境界線を、明確に引くことも大切です。仕事をする日は「月曜から金曜までの5日間だけ」と意識して、その間、どのように仕事に取り組んできたかをチェックしてみましょう。金曜日には仕事の区切りをつけ、翌週の月曜日からの5日間で、何をどこまですればよいのか、計画的に段取りをつけることができれば、安心して週末を迎えられるようになるはずです。


そして、「休日に仕事のことを忘れて遊ぶなんてできない」という今までの固定観念を捨てて、思い切って非日常の体験をすることを心がけてみてください。その体験を積み重ねていくことで、やがて「仕事のことを考えずに休みを楽しめる」ことが習慣になっていくでしょう。と同時に、「体を休める」ことも忘れてはいけません。疲れを感じているときは、無理に出かけたり、体を動かしたりせず、「何もしない日」と位置づけ、罪悪感を持たずに堂々と休みましょう。


あなたが、納得して休日を休めるようになれば、それが鋭気を養うことになり、仕事の効率も上がってくると思います。まずは、トライしてみてくださいね。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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