社会人となり、職場の人間関係が不安
この春、新社会人となりました。学生時代は、勉強も頑張りつつ、写真の同好会に入り写真展を開くなど、自分なりに活動してきました。しかし、コロナ下で人とかかわる機会が少なかったうえ、人と接することが苦手で、友人も少なく、接客のアルバイトも長続きしませんでした。こんな自分が、職場の上司や同僚の方々とうまくやっていけるのか、そもそも敬語がうまく使えるのか、いろいろと考えてしまい、研修中の今から不安でたまりません。
男性/20代
2023/04/10
晴れて社会人となると、喜びと同時に不安も生じるものだと思います。あなたの場合、それは「会社には、何か特別な人間関係があるのではないか」、「とても難しい世界で、自分はうまく溶け込めるのだろうか」といった気持ちでしょうか。確かに、今まで体験していなかったことに不安を感じるのは、新社会人の皆さんに共通した傾向だと思います。
あなたは「人とあまり積極的にかかわってこなかった」と思い込んでいますが、学生時代のことを振り返ってみてください。様々な出来事や試練を乗り越えた体験が、きっとあるはずです。少なかったとはいえ、クラスの中にも、同好会の活動においても、話し合い、助け合った人はいたでしょう。また、長続きしなかったというアルバイト体験でも、少なからず、お客さまや上司とのかかわりはあったと思います。そして、就職戦線を突破して、入社を果たせたのも、あなたの努力の賜物でしょうし、周囲のサポートもあったのではないでしょうか。
つまり、あなたは今まで、何かしらの対人関係の中に身を置いてきたのです。ときには、苦しい体験もあったと思いますが、それを乗り越えたからこそ、今のあなたがいるのです。まずは、そのことに自信を持ってください。集団の中に属し、上下関係もあるなかで、仲間と協力しながら、目標を達成するという点では、学生時代も、社会人になっても、基本的には何も変わりません。ただ、変わるとしたら、会社や社会に対して、責任が重くなるということだと思います。ですから、勉強熱心で、同好会の活動もしてきた、あなたの真面目な姿勢こそ、会社にとっては必要な人材なのだと想像します。
入社1年目は、「まだ失敗が許される期間」と考えることもできます。周囲が「新入社員」として、温かい目で見守ってくれる、限定的なありがたい期間です。研修は、その入り口の「学びの場」です。わからないことは何でも積極的に質問し、知らなかったことを、どんどん吸収しましょう。敬語など、社会人としての基本マナーは、しっかりと教えてくれるはずですから、心配はいりません。ただ、上手に敬語が使いこなせても、心がこもっていなければ、相手に不快な思いをさせるだけです。大切なのは「相手を敬う気持ち」だということを忘れないでください。
また、研修期間に苦楽を共にする同期の仲間との絆も、大切にしてください。職場に配属された後、その絆があなたを助けてくれる機会は、きっとあるはずです。新入社員という立場に甘えるのではなく、新入社員だからこそできることを大切に、一歩ずつ進んでいきましょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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