Question

仕事にやりがいが感じられない

入社して5年が経ちました。これまで、私が担当してきた仕事は、単純な作業や雑用が多く、誰にでもできる仕事のような気がして、やりがいを感じられません。同期で入社した仲間たちが、すでに専門的なスキルを身につけ、仕事をバリバリこなしているのを見るにつけ、自分の仕事がつまらなく、意味のないものと思えてしまいます。このまま同じ仕事を続けていく自信がありません。

女性/20代

2021/12/21

Answer

目の前の仕事に、無我夢中で取り組んできた新入社員のときとは違って、環境にも慣れ、自分の仕事を冷静に見つめる余裕が出てくると、「今の仕事にやりがいが持てない」、「もっと張り合いのある仕事をしたい」と感じることもあるでしょう。仕事にやりがいが持てなくなると、仕事への意欲やモチベーションが下がるばかりか、仕事を続けること自体にも不安を感じてしまうことになります。

同期の仲間が生き生きと仕事をしている姿を見てしまうと、なおさらのこと、自分の仕事と比較して落ち込んでしまう気持ちは、とてもよく理解できます。


しかし、会社という組織では、必ずしも自分のやりたい仕事ができるとは限りません。望んでいなかった部署に配属され、やりたくないと思っていた仕事を任されることは、よくあることです。そうした現状の中で、自分に与えられた仕事に対して、どのように向き合っていけばいいのか、やりがいとは何なのか、考えていきたいと思います。


「やりがい」には「そのことをするだけの価値があり、それに伴う気持ちの張り合いがある」という意味が含まれています。これを仕事に当てはめてみると、「その仕事を成し遂げたとき、それにふさわしいだけの価値が感じられたか。そして、仕事を進めていくプロセスの中で、どれだけの張り合いが持てるか」ということになると思います。では、まず仕事に向き合う気持ちについて考えてみましょう。単に「やりがいがないからつまらない」という感情的な反応ではなく、「どんなところにやりがいがないのか」を具体的に考えることが必要だと考えます。


たとえば、「何のために、この仕事をやっているのかわからない」のであれば、自分の担当業務が、組織の中でどんな位置づけにあるのか、他の業務とどうつながっているのかを考えてみてください。同じように、「雑用が何の役に立っているのかわからない」のであれば、部署全体の仕事の流れの中で、雑用と思っている仕事の大切さについて考えてみましょう。無意識にコピーしている会議の資料でも、何かの不備があれば進行は滞ってしまいます。備品の補充にしても、足りないものがない状態を常に保つことで、日々の業務は成り立っているのではないでしょうか。


このように、どんなに小さい仕事でも、必ず誰かの、そして、何かの役に立っているはずです。「やりがいがない」と悩むことは、裏を返せば「やりがいを求めている」ということです。コピーをとる際にも、誤字脱字などを指摘できるほどの積極性を持って仕事に取り組めば、あなたの評価も上がり、きっと、やりがいにもつながってくると思います。組織において、意味のない仕事などは決してないはずです。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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