Question

今の仕事をずっと続けていくべきか

学生時代から自分のやりたい仕事が見つからず、とりあえず大企業といわれる会社や、給料の高い企業を選んで就職活動し、入社に至りました。配属されたのは経理部で、3年間、担当業務に必死で取り組んできました。ただ最近、このまま経理の仕事を続けていくべきなのか迷いが出てきました。自分にとって、いわゆる「天職」とは何かを考えてしまい、落ち着かない毎日です。(20代女性)

女性/20代

2021/12/21

Answer

自分の将来について、学生時代の早い段階でやりたい仕事や職業が決まっている人もいますが、何をしたいのかわからないまま就職活動を続け、採用された会社で、配属された仕事に就く人のほうが多いのではないでしょうか。一旦、社会人生活をスタートさせたものの、今の仕事が本当にしたかった仕事なのか、このまま今の仕事を続けていいものか、そして自分にとって「天職」とは何なのかといった疑問は、誰もがぶつかる壁なのかもしれません。


バブルが崩壊した90年代以前は、入社したら定年まで勤めるのが当然と考えられていました。ですから、ある特定の職に就く「就職」ではなく、「就社」などともいわれていました。しかし、職業選択の幅が広がり、ライフスタイルが多様化している現在、「一生この会社で働く」、あるいは「一生この仕事を続ける」という考え方が薄れているのは確かだと思います。この先続くであろう、あなたの長いキャリアを充実したものにするために、20代の今、どのような意識で仕事に向き合えばいいのか、考えてみたいと思います。


「自分のやりたい仕事がわからない」と悩むことも、「やりたい仕事を見つけたい」と願う気持ちも、とても大切です。悩んだり、思いつめたりすることも、成長する過程では重要な糧となります。そこで、仕事を始めたばかりにすぎない20代の今を、「天職とは何か」を考える期間ではなく、それを見つけるための助走期間ととらえてみてはいかがでしょうか。現在の会社でいろいろな経験を積んでいく中で、「これだ」と思う仕事にめぐり合うこともあると思います。そのためには、天職を見つけようとすることより、今の仕事をどれだけ好きになれるのか、どこにやりがいを見出せるのかを考えることのほうが、大切な課題だといえるのかもしれません。


今の仕事に迷いがあるのなら、逆に、目の前にある仕事をもう一度、一生懸命こなしてみませんか?与えられた仕事さえも満足にこなせない人に、周囲はより大きな仕事を任せてはくれません。現在、任された仕事に心をこめて向き合うことによって、新たな仕事の進め方を見つけたり、これまでになかった仕事上の提案ができるスキルを身につけられたりするようになるでしょう。


そうした成果によって迷いが払拭され、自信を得ることができると思います。そうなれば、周囲からも認められ、あなたが今置かれている場所が、将来性に満ちた道につながっていくのではないでしょうか。そんな思いで仕事に励んでみてください。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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