Question

忙しいだけの毎日、働く意味を見出せない

入社以来、営業一筋で、与えられた仕事をひたすらこなしてきました。ただ忙しいだけの毎日で、残業や休日出勤も多く仕事中心の生活が続き、気がつけば10年が経過。ふと、われに返ると、「自分は何のために働いているのか」という思いがわき上がりました。このまま仕事に振り回されるだけの人生でいいのかと考えてしまいます。

男性/30代

2021/12/21

Answer

「人はなぜ働くのか」、「自分は何のために働いているのか」と問われたとき、多くの人は「生活に必要な収入を得るため」と答えるかもしれません。少なくとも、それで生活が成り立っているのであれば、そこには大きな意義があり、妥当な考え方といえるでしょう。しかし、「社会に貢献したいから」、「自分を成長させたいから」と、より積極的な考えを持っている人もたくさんいるはずです。いずれにしても、「働く意味」を見出し、自分の生きがいにするのは、たやすいことではありません。


確かに、今あなたが置かれている状況では、「このままでいいのか」という疑問がわき上るのも当然のことに感じます。とても難しい問題ですが、一緒に考えていきたいと思います。


多くの人が仕事を持ち、仕事のために多くの時間を費やしています。その意味では、生きていく中で、仕事の占める割合は、とても大きいものでしょう。あなたのように、日常生活で仕事の割合が大きければ大きいほど、仕事中心の生活となり、現状への疑問や不安を感じざるを得ない苦しい状況に陥ってしまうと考えられます。


では、仕事をする理由が「生活に必要な収入を得るため」なら、得たお金でいったい何ができるでしょうか。たとえば、ほしいものを買うことができる、やりたかったことを実現できるなどが考えられます。ということは、そこに新たな目的が加わることになります。「お金のために働く」から、「○○がしたい、そのために働く」と発展させることで、考え方を少し変えることができませんか。さらに「自分の本当にやりたいことはなんだろう」という方向に進むこともできるのではないでしょうか。


10年以上も営業の仕事を続けてきたあなたには、営業という業務を通して、「今取り組んでいる仕事の先に見えてきたもの」はありませんか。目先の業務だけではなく、自分の仕事がどのような形で社会につながっているのかが見えてくると、「少なからず社会に貢献している」という実感も得られるはずです。


「もし働かずに毎日を過ごしていたら」と想像してください。どんな考えが浮かびますか。仕事と距離を置き、客観的に「仕事と自分」を見直すことで、新しい見方が生まれることもあります。思い切って休暇をとるなどして、意識的に仕事から離れてみることも、新たな自分の発見につながる可能性があります。


こう考えると、「働く意味」に対する答えを見つけることより、それを探し求めていく過程にこそ、意味があるといえるのかもしれません。この疑問に立ち向かった今を、自分の転機と位置づけ、今後の働き方について考えてみましょう。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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