Question

女性ばかりの職場に異動し、なじめない

新年度から、女性ばかりの職場に異動となりました。男性は自分一人で、なかなかなじむことができずに困っています。自分だけが浮いているような気がしてなりません。どんなところに気をつけたらいいのでしょうか。

男性/30代

2022/02/20

Answer

職場における男性と女性の比率は、仕事の特性などによって異なり、なかには女性ばかり、男性ばかりという職場も存在します。「職場では男女の区別はない」と考えたいところですが、心理的に捉えてみると、男性と女性には違いがあると考えるのが妥当です。それぞれの特性により、職場の雰囲気にも違いが出るのもまた自然なことで、あなたがその独特の雰囲気に戸惑うことも十分に理解できます。しかも男性があなた一人となれば、疎外感を抱いてしまうこともあるでしょう。


残念ながら、以前には「女性の仕事はお茶くみとコピー取り」など、雑用が女性の仕事と考えられていた時代もありました。今はそのような考え方は批判の対象となり、仕事において男女の差は原則的になくなっています。そうした社会の流れから、女性にとっては、公平感がとても大事に思えるものです。ですから、特定の人に仕事を頼んだり、かかわったりするなどの行動は、ほかの女性から不信感をもたれる可能性があります。女性は男性に比べて、細かいところにも目がよく行き届く性質を持っています。しっかり見られているという自覚をもって行動することが大切です。


また、女性の多い職場では、清潔感がたいへん重要だと考えられています。かといって、特別におしゃれにする必要はなく、あくまでも身だしなみに注意するということです。匂いに敏感な女性に対しては、たばこの臭いや体臭にも気を配ってください。社会に出て働く以上、相手が女性だからということに限らず、清潔感は常に意識しておきたいものです。


職場は同じ仕事の成果を目指す人達が、同じ空間に身を置く場ですから、仲間がどのような振る舞いや身なりをしているかは気になるところです。そこで不快感を抱かれるか否かは、お互いの心理に大きく作用し、人間関係にも影響してきます。それが仕事の成果にも反映されるとなれば、「たかが身だしなみ」とはいえない問題ではないでしょうか。


さらに、女性は男性に比べ、うわさ話やおしゃべりが好きだといわれます。仕事中や仕事外でのおしゃべりにはついていけないこともあるでしょう。しかし、その輪の中に参加しないと、仲間はずれにされてしまうのではと不安になるものです。普段の会話では、プライベートの部分には立ち入らないことを心がけ、上手に話に加わってみてはいかがでしょうか。


すべての女性とうまくやっていくことは難しいことです。しかし、あなたが一生懸命に溶け込もうとしている努力はきっと伝わると思います。また、力仕事ができる、パソコンに詳しいなど、男性の特性を生かすこともできるのではないでしょうか。女性だけの職場で苦労された経験は、後になって必ず役に立つはずです。まずは女性の特性を理解した上で、かかわり方について考えてみましょう。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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