Question

若い時のように働けなくなりショック

自分では普通に仕事をしているつもりですが、最近ではよく物忘れをして大切な仕事に穴を開けたり、作業がはかどらず期限に間に合わなかったりと、ミスばかりが目立つようになりました。若い時には、自分なりに仕事をこなして充実していたのに、これも年齢によるものなのかと、とてもショックで落ち込む毎日です。

このような気持ちのまま仕事を続けられるのか、不安でたまりません。

男性/50代

2021/12/21

Answer

若い時は残業が何日続いても平気だったのに、最近は休んでも疲れがなかなか取れない。記憶力が落ちてしまい、うっかりミスばかりを繰り返す。ペースが落ちて、仕事がはかどらない。こうした変化は、加齢による体力の減少や集中力の衰えと考えることができます。

そして、それは誰にも平等に訪れるものだと頭では理解していても、実際には受け入れることができない方が多いようです。それはなぜなのでしょうか?


今までできていたことができなくなったり、遅くなったりすることに、落ち込んでイライラしてしまう。それは、ついつい若い時の自分と比較してしまうからではないでしょうか。加えて、衰えを感じることで、自分はもう以前のように働けないのではないかと、悲観的な気持ちになっていませんか。では、どのような気持ちで、衰えを受け入れていけばよいのでしょうか。


歳を重ねるということは、さまざまな能力が衰え、失うものが多いことから、マイナスの視点で捉えがちです。しかし、現在では、人間は生涯発達する存在として考えられています。ですから、衰えを過剰に意識する前に、これまで培ってきた経験や蓄積してきた知識では、若い人たちには負けないぞ、というプラスの自信を持つことが大切ではないでしょうか。会社側も、豊富な経験と質の高さを若い人たちに求めることはできないはずです。キャリアを重ねることで得られたスキルの高さや、判断力の深さなどは、会社にとっては宝物と言えるでしょう。

仕事ではスピードアップを追求するのではなく、さらに中身の質の高さを求めるという方向に、考え方を転換してみてはいかがでしょうか。


そして、一方では「衰えている自分」を受け入れることも考えましょう。

例えば、今まではメモを取らなくても覚えられていたことが、突然覚えられなくなることがあります。そんな些細なことでも、ミスの原因となることもあるのです。これまでは必要としなかった方法や試みていなかった方法を今後はあえて使ってみることも、ミスを防ぐことにつながっていくことでしょう。


「衰え」を素直に受け入れ、自分自身を前向きに捉えて楽しむことができたら、今こそが、若い時とは違う、あなたらしい働き方や生き方を見つけるチャンスになるのかもしれません。

そして、「今、自分にできることは何か」を考えることによって、自分の役割や存在の意義も感じ取れるのではないでしょうか。 ぜひ、この機会に考えてみてください。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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