些細なことを心配し過ぎてしまう
私はいろいろなことを心配し過ぎてしまいます。例えば、少し家を出るくらいでも、玄関の鍵はかけたか、ガス栓はちゃんと閉めたかなど、心配になってしまいます。結局、家に戻って再確認することがほとんどです。外出前に確認しているので、この行動は無駄だと思うのでやめたいのですが、不安で、どうしても気になってしまいます。心配し過ぎをなんとか改善したいと思っています。
女性/40代
2021/12/21
無駄だと思っているのに、再確認せずにいられない。“頭でわかっているのに、行動が伴わない”という感覚でしょうか、やめたいのにやめられないのは、とてもつらいことですね。
心配し過ぎを改善したいとのことですが、いつ頃から気になっているのでしょうか。もし、小さい頃から心配性だったとすれば、それはあなたという人物を特徴づける性格ともいえます。性格を一から変えるのはとても難しいことです。これまでの年月が長ければ長いほど、変えるためには時間と労力がかかります。
といっても、悲観的になる必要はありません。性格を変えるのではなく、捉え方を変えてみてはいかがでしょうか。自分の行動を振り返ってみてください。心配になって家に戻って再確認するのは、本当にいけないことなのでしょうか。 無駄とわかりつつ、不要な物を次々と買ってしまうようならば経済面で問題になりますが、鍵やガス栓の閉め忘れを確認することは「用心深い慎重な性格」だと捉えることもできます。鍵を閉め忘れてしまう「うっかり屋さん」よりもずっと良いとは思いませんか。このように「心配」を「慎重」に言い換えることで、気持ちが少し楽になってきませんか。
また、心配は不安から生じるものと考えられます。不安というものは、一見悪いものと捉えられがちですが、実は自分を守るという意味で、とても大切な働きをしてくれるものです。不安を感じるから、あらかじめ準備をしたり、リハーサルしたりすることで、結果的に失敗を防ぐことができます。不安があるからこそ、危険から身を守ることができるのです。あなたのそばにいつも不安が存在するなら、ときにはあなたを助けてくれる存在として、上手に付き合ってみてはいかがでしょうか。
ただし、一つだけ気をつけていただきたいのが「度を超した心配し過ぎ」の場合です。日常生活や仕事に支障をきたすような過度の不安を、長期間にわたって感じ続けるようでしたら、専門家の力が必要になる場合もあります。不安は精神科や心療内科などで治療すると改善します。“なぜこんなに不安が強いのか”というモヤモヤとした気持ちを抱えて過ごすのもつらいものです。もし、不安な気持ちが抑えられないようであれば、対応策を求めて、一度受診してみてはいかがでしょうか。健やかな気持ちで毎日を過ごせるようになるといいですね。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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