仕事はできるが気の強い部下、対応に困惑
職場の部下のことで悩んでいます。一回り以上年下ですが、現在の業務には私より精通していて、気も強く弁も立ちます。そのため、自分同様に仕事ができないと容赦なく接してきます。上司である私に対しても、遠慮がなく、他の人間がいる前でも平気でミスを指摘したり、意見を言ったりするので、立つ瀬がありません。
男性/50代
2021/12/21
上司として異動した先に、相当やり手な女性の部下がいて、対応に四苦八苦されている様子が思い浮かびます。何をするにも相手のほうが詳しいとなると、正直厳しいですよね。そうは言っても、上司としての役割を果たさなければならないのが、管理職のつらいところです。
さまざまな個性を持った部下がいますから、今までと同じように振る舞っていても、相手が変われば同じようにいかないときもあります。そんなときは、少し距離をおいて、別の見方や受け止め方をしてみましょう。
例えば、その女性の部下があなたに強い物言いをすることには、どんなメッセージがこめられているのかを考えてみましょう。「上司をつるし上げようとしている」のか、それとも「私はこれだけのことができるから任せてほしいとアピールしている」のかを考えます。受け取り方が異なると、あなたの気持ちが変わり、その先のアクションも変わってきます。
前者だと、その部下に接するのがつらくなってしまいますが、後者の「私に仕事を任せてほしいというアピール」と受け止めるならば、「頼りになるね、任せるよ」と、仕事を委ねてしまうことも1つの対応です。上司として経過を把握するにとどめて、部下との役割分担ができるのと同時に摩擦が減るかもしれません。また、将来を見越して、頼りになる右腕ができると考えることができます。
そして、仕事ができる部下ならば、その仕事ぶりを大いに評価して、言葉で伝えてみませんか。
誰しも、自分の努力や成果を認めてほしいという気持ちがありますから、言葉かけを続けることで、関係改善につながるかもしれません。すでに声がかけにくい関係になっているかもしれませんが、ここが1つの正念場と思って、部下が頑張り、それをあなたが評価している点を言葉で伝えてみましょう。ただしポイントは、表面的な言葉かけにならないように、「本当によくやってくれて助かるよ」というように、あなたの気持ちを添えて伝えてください。形ばかりの言葉かけでは、かえって不評を買うことになりかねませんのでご注意ください。
最後になりますが、ときには似たような状況の方と愚痴のこぼしあいをしてみてください。愚痴をこぼしても何の解決にもなりませんが、言葉にすることで、あなた自身がいかにストレスを抱えているかがわかり、仕事以外で気分転換を図るなどの手当てができます。問題から離れたところに、解決のヒントがひらめく可能性もあります。愚痴をこぼし、管理職の大変さを誰かと共有することで、心の荷が少し軽くなるでしょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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