Question

責任を避け、判断が遅い上司に困惑

今年係長になり、新しい配属先で勤務しています。部署の上司はこれまでの上司とタイプが異なり、とても慎重な性格で、波風が立ち責任を負うのを避けるためか、業務上の判断をなかなかしてくません。他部門とのやりとりで結論を迫られることがたびたびあり、仕事の停滞について周囲の不満の矛先が私のほうに向かい、非常に困っています。どのように対応したらよいでしょうか?

男性/40代

2022/12/27

Answer

とてもおつらい立場にいらっしゃるご様子が伝わってきます。上司の判断がないだけのみならず、ご自身だけで判断・解決ができる業務でもないご様子で、日々のお仕事にさぞお困りのことでしょう。


上司がきちんと判断することを避けてしまっているような場合、部下にしわ寄せがきて、つらい立場に立たされるということは、しばしば起こります。実際に業務が進捗してゆかず、支障が出ることもあるでしょう。ご自身が負う必要のある職務以外について、責任を負う状況が生じているのでしたら、会社の業務改善課題として考える必要があります。


上司の心情に巻き込まれてしまい、動きがとれなくなると、今後のご相談者の心理的なご負担が心配です。そのようなときは、まず業務上の責任を明確にするために「心理的に責任を線引きする」ことを心がけるのも1つです。「○○までに判断していただかないと、○○の問題が生じます。その場合、責任問題が生じますが、私の職務上では責任を負いかねます」など、1つひとつの業務について、上司にはっきりとお伝えしましょう。


また、業務上の支障がともなうほどにエスカレートした場合には、パワーハラスメントになり得ます。上司が自分の業務を行わず、適切な判断や指示をしないことは、部下にとっては、高圧的なパワーハラスメントと同様に、大きな精神的負担となります。そのような場合は、ご相談者と同様に感じている社内の方々と一緒に、感情論ではなく業務上の具体的な支障を中心に、さらに上の上長や社内のコンプライアンスやハラスメントに関する窓口に相談することも検討なさってみてください。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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