Question

熱性けいれんを繰り返して心配

2歳の子どもがたびたびひきつけを起こします。発熱時に起こし、その都度小児科を受診していますが心配です。

男性/30代

2021/12/21

Answer

けいれん(ひきつけ)は、脳の中で電気信号が過剰に出て、脳が興奮に耐え切れなくなって起こる症状です。乳幼児に多いのは、発熱に伴って起こる「熱性けいれん」です。38℃以上の発熱時におこりやすく、大半は1、2分程度、長くても5分以内におさまります。1歳から3歳ごろでよく見られ、5歳前後でおおむね消失する傾向があります。


けいれん発作に気づき、速やかに医療機関を受診しても、到着するころには発作は落ち着くことが多いです。けいれんの適切な診断には、発作時の詳細な様子を正確に医師に伝えることが欠かせません。けいれん発作時の観察点をお伝えします。


1.発作の前兆の有・無

2.発作の持続時間

3.意識の有・無

4.発作時の黒目の位置、けいれんの左右差の有・無(手足など)

5.顔色の変化や唇が紫色になるなどの変化

6.嘔吐などけいれんに伴う症状の有・無

7.発作後の意識の消失の有・無、手足のまひの有・無

8.発作後の体温測定

9.発作時の開・閉眼(特に年長児のころは注意して観察)

また、可能なら動画で発作時の症状を撮影し、小児科医師に診てもらう方法もよいでしょう。


けいれん発作が5分以上続く、1日に2回以上発作を起こす、発熱を伴わない、生後6か月未満である、頭部打撲後である、発作後に意識がはっきり戻らない、といったことが1つでも当てはまる場合は、救急車を呼ぶなどして速やかな受診が必要です。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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2歳
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