子どもの指がおもちゃの穴に入り抜けない

おもちゃの穴に指が挟まって抜けなくなった場合、突然の事故に子どもは驚いたり、泣いたり、暴れたりすることがありますが、周囲の大人はできるだけ冷静に落ち着いて対処することが必要です。

子どもの顔色や全身状態、挟まった指の状態をよく観察しながら、まずは「大丈夫だよ」などとやさしく声をかけたり、抱っこしたりしながらお子さまの安全を確保しましょう。顔色や全身状態が悪い場合には、迷わず救急車を呼ぶようにしてください。全身の状態が落ち着いている場合には、抜けなくなっている指の状態を再度よく見て、指の皮膚の色や腫れ、外傷の有無などを観察します。無理に抜こうとは、決してしないでください。子どものからだに力が入っているとなかなか抜けませんので、からだや指に余分な力が入らないようリラックスできるような声がけを行いましょう。

おもちゃが壊せるような素材のものであれば、おもちゃを壊して指を抜くことを検討しますが、ご家庭での対処が難しい場合には、無理をせず医療機関に相談するか、消防署に相談をしましょう。もしも挟まっている指の色が青く、または赤くなって血流が滞っている様子がある場合には、できるだけ早く受診、状況によっては救急車を呼ぶ必要があります。

なお、子どものおもちゃを準備する際には、安全基準をクリアした商品（STマークがついた商品）やおもちゃの対象年齢を確認して選ぶようにしましょう。STマークがついた商品が原因で万が一事故が起こった場合は、補償金が支払われることになっています。補償制度についてお知りになりたい場合には、一般社団法人日本玩具協会に問い合わせていただくとよいでしょう。