えごま油(しそ油)の特徴
えごま油(別名:しそ油)の特徴を教えてください。

女性/70代~
2021/12/21
あぶらは含まれる脂肪酸の割合よって、体内での働きや性質が異なります。脂肪酸は構造の違いにより、動物性の脂に多い飽和脂肪酸と植物性の油に多い不飽和脂肪酸(一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸があります)の二つに大きく分けられます。さらに不飽和脂肪酸のうち、多価不飽和脂肪酸は、n-3系脂肪酸とn-6系脂肪酸に分けられます。
えごま油(しそ油)は、α-リノレン酸という名の脂肪酸を多く含みます。α-リノレン酸は、多価不飽和脂肪酸のn-3系脂肪酸に分類されます。n-3系に分類される脂肪酸には、ほかにも魚に含まれるDHA、EPAなどがあります。n-3系脂肪酸は、血中のLDLコレステロールや中性脂肪を減らし、HDLコレステロール値を上昇させる働きがあるといわれています。また、加齢黄斑変性症の予防効果、抗炎症作用なども報告されています。
ただし、さまざまな有効性があるといっても、たくさんとればよいというものではありません。とり過ぎるとエネルギーの過剰摂取につながり、肥満の原因となります。摂取目安量は、肥満がなく健康な方の場合、n-3系脂肪酸以外のあぶら(オリーブオイル、サラダ油、バターなど)も含めて、1日あたり大さじ1~2杯です。えごま油(しそ油)は、熱に弱く酸化しやすいので、炒め物や揚げ物の用途には向きません。サラダなどにかけて召し上がるのがよいでしょう。冷暗所に保管し、1か月ほどで使い切るようにしましょう。
参考までに、えごま油と同じくα-リノレン酸を多く含む油として、アマニ油があります。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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