「空気を読むように」と言われたが…
高校1年生男子です。よく周りから「空気を読んだほうがいい」と言われます。しかし僕は、そういうことが前から苦手で、気をつけていても注意されてしまいます。今後このようなことがないようにしていきたいのですが、気をつけること、参考にできることなど、改善のための何かよい方法はないでしょうか。
男性/~10代
2021/12/21
大人になっても、コミュニケーションに悩む人は多く、あなたの相談は多くの人が知りたいと感じているものだと思います。
具体的にどのような場面で「空気を読んだほうがいい」と言われているのかがわかりませんが、ここでは“言葉のキャッチボール”ができるようになることについてお伝えしたいと思います。
野球のキャッチボールをイメージしてみましょう。今のあなたのキャッチボールは、ボールをとんでもない方向に投げてしまったり、至近距離なのに全力で投げてしまったりして相手が取れない状況、あるいは相手がボールを投げているのに気づかず、キャッチできない状況といえます。
キャッチボールをするには、まず相手をよく見ることが大切です。相手がどんなボールを投げようとしているのかがわからないと、うまくキャッチできないですよね。また、自分がボールを投げるときは、相手との距離や相手が構えているグラブの位置をよく見ないと、どんなボールを投げていいのかわからなくなってしまいます。
最近、メンタリストという人のパフォーマンスをテレビでよく見かけることがあります。彼は自身でも言っているように、相手をじっくり観察することで、その行動を予測しているのです。「人は見た目が9割」という言葉もあるように、コミュニケーションの際、私たちは言葉だけでなく、言い方やしぐさ、表情などさまざまなメッセージを発しています。まずはそういうところに関心を向けながら、相手をよく観察するようにしてみましょう。
それから、周りの人の反応を参考にするのも、上達するコツのひとつです。周りの人がどんなふうに話を聞き、言葉を返しているか、たくさんの発見があるのではないでしょうか。あなたの周りには、あなたにきちんと注意をしてくれる素敵なモデルがたくさんいるように思います。そんな人たちを参考にしながら、時間をかけて自分なりのキャッチボールのスタイルを身につけていきましょう。
でも、いちばん大切にしてほしいことは、あなたがすでに持っている、周囲のアドバイスをまっすぐ受け止められる「素直さ」や、直していきたいと思う「前向きさ」です。ですから、今はひとつだけ覚えておいてください。それは、“相手の立場に立って考える”ということです。もし、うまく相手のことを理解できず、嫌な思いをさせてしまったと感じたら、まずは謝りましょう。ありふれた言い方ですが、そんな「思いやり」の気持ちさえあれば、たいていの人間関係はうまくいくものだと思います。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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