やる気が出なくて困っている
以前までは、掃除や洗濯、自炊などの家事は問題なくできていたのですが、最近、まったくやる気がなくなってしまいました。休日は、お昼すぎにやっと起き行動するといった生活です。これはこころの病気なのでしょうか?
女性/30代
2021/12/21
鉛のように重くて動かない身体を持て余し、お昼すぎまで寝ていることに後ろめたさを感じている様子が伝わってきます。これまで毎日、家のまわりのことをきちんと頑張ってこられたのに、最近はこれらのことがすべておっくうに感じているとのこと。こんなことでは、この先いったいどうなってしまうのかと心配になっているのではないでしょうか。
まず、問題を整理することから始めてみましょう。
休日にお昼すぎまで起きられない原因がどこにあるか、振り返ってみてください。例えば、平日の仕事が忙しくて気持ちに余裕がない、子育てに悩んでいる、深夜までインターネットやDVD鑑賞をして睡眠時間が十分とれない、あるいは身体のどこかに不調を感じるなど、なにか気づくことはないでしょうか。何か思い当たることがあるようなら、それらを解決する方法を考えていきましょう。
また、私たちは多くの役割を担いながら毎日を過ごしていますが、その役割は、時間の経過とともに変化していきます。さらに、この時期は女性ホルモンの状態なども変化し、今までにないからだの不調も現れやすい頃です。20代には楽にできたことが負担に感じる、疲れが翌日まで響くというのも、年齢相応の自然なからだの変化と思われます。すべて全力投球という、これまでのやり方に、少しずつ「省エネモード」を活用していく時期がきているのかもしれません。この機会に、「ほどほど」とか「周囲にまかせる」とかいうやり方も試してみてはいかがでしょうか。
そして、できないことを数えるより、できたことを数えるという捉え方も大切です。「お昼まで起きられない」ことは、「たっぷり寝られた」ということでもあります。「おっくうな気持ち」は、「心身のエネルギーを充電している」と考えることもできます。身体の調子に上手く気持ちを添わせていくことが、ストレス軽減につながるときもあるのではないでしょうか。あまり思い詰めずに、肩の力を抜いてリラックスするイメージを大切にしてみましょう。
最後に、こころの病気かどうかと心配なさっていますが、休日の過ごし方以外に問題がないようでしたら、今すぐ対処をと考えなくてよいと思います。
ただ、おっくうな気持ちが強くなって日常生活に支障が出たり、不眠や食欲不振などの症状が継続してみられる場合には、症状に合わせて、婦人科や心療内科などを受診することをおすすめいたします。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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