若いときの自分と比べてしまう
40歳をすぎた頃から、何かと若いときの自分と今の自分を比べては気分が落ち込みます。容姿はもちろん、運動能力や仕事への意欲、行動力など、あらゆる場面で昔の自分のほうが優れているように感じ、情けない気持ちになります。今後の人生、どんな心構えで過ごしていけばよいのでしょうか。
男性/40代
2021/12/21
容姿や運動能力、仕事への意欲、行動力などあらゆる場面で昔の方が優れているように感じ、そんな自分を情けなく思われているご様子。事実、10代~30代の頃に比べれば、体力も落ちるでしょうし、今までに比べるとエネルギー量も減ってくるでしょう。何か興味あることがあっても、すぐにやってみようという気持ちになりづらいかもしれません。
あまりはっきりと言うのは心苦しいところもありますが、あえてお話しすると、やはりこれは人間が歳を重ねていくうえで起きる自然の摂理であり、通らなければならない道であると思います。たしかに受け入れられない気持ちもわいてしまうと思いますが、今の自分と向き合うことで、今後の人生をより充実させていくこともできるのではないでしょうか。
「今後の人生、どんな心構えで過ごしていけばよいのでしょうか」とのご質問をいただきましたが、まず、できることなら昔の自分と今の自分を比較することをやめてみましょう。比較すればする程、できなくなってきたことに焦点が向きがちですので、ぜひこれからの自分に意識を向けるよう心がけてみてください。そして、大切なのは歳を重ねることでしか得られないものもたくさんあるということです。例えば、仕事において若い時とは違う忍耐力がついてきた、要領よく対応できるようになった、人と話す際に落ち着いて振舞えるようになったなど、少なからずよく変化してきた面もあるのではないでしょうか。若い時にあった瞬発力や勢いとは違った、落ち着きや丁寧さなど、以前とは違ったよさがあらわれているのではないかと思うのです。そして、容姿や雰囲気にもその変化に順じた穏やかさがにじみ出てくることもあるでしょう。
もし、ひとりで考えても思いつかない場合は、ご家族や友人などにあなたのよさを挙げてもらうのもひとつだと思います。あなたを客観的に見ている方々に自分以外の視点で見てもらうことで、気づきが得られることもあるのではないでしょうか。また、同世代の仲間達とこれからの人生、未来に向けてできることや取り組んでいきたいことを中心に語り合ってみるのもよいでしょう。40代になったからこそできること、取り組めることもあるはずです。未来志向でポジティブなやりとりをすることで、徐々に自分のこころに変化を感じられることと思います。
自分だけの思考回路に留まってしまうと、煮詰まって過去を羨み、ネガティブな考えにおちいってしまいやすくなります。そんな時は、ぜひ身近な方々の見方や考えにも目を向け、耳を傾けてみてください。
最後に、書店や図書館などに足を運び、書籍からさまざまな考えや生き方に出会う方法もおすすめです。今のあなたにピッタリくる言葉や考え、生き方に出会うチャンスもあるかと思いますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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