Question

2人の子どもを平等に愛せない

小学三年生の息子と二歳の娘がいます。娘は手のかかる年頃なのですが、私にとっては待望の女の子で、とてもかわいいです。もちろん息子もかわいいのですが、何をするにしても娘を中心に考えてしまい、不満をもらす息子に対して、「お兄ちゃんでしょ!」と言ってしまうこともあります。平等に接し、愛してあげるためにはどうしたらよいのでしょうか。

女性/30代

2021/12/21

Answer

あなたは現在、全力投球で子育てをがんばっていらっしゃるのですね。上の子が小学三年生になったとしても食事の世話や大量の洗濯物など、まだまだ手がかかります。口ごたえをしたり言うことを聞かなかったりすると、時に怒らざるを得なくて、後になって子育ては忍耐が必要なんだと反省しているあなたの姿を想像しました。


そんな中、待望のお嬢さんを授かったのですから、女の子独特の声やしぐさの柔らかさ、服選びや着せる楽しさから、かわいいという気持ちがどんどん募ってくるのかもしれません。また二人目の子のほうが親として余裕をもって接することができる分、おおらかに育てることもできるでしょう。同性だからこそあなたに似ている所が見つかると、余計に上の男の子よりかわいいと感じてしまうのかもしれません。


あなたは二人のお子さんに対して平等に接し、愛したいと思っておられます。親としてこうありたいという理想の姿ですが、現実にはどうしてもむずかしい場合もありますので、うまくできないからといってご自分を責めないようにしてくださいね。ずっと一人っ子のように育った息子さんにしてみても、「お兄ちゃん業」に慣れなくて焼きもちをやくこともあるでしょうから、そのような時には「お母さんは二人のことを、とても大事な宝物だと思っている」と説明してください。言葉で伝えてもらうと、息子さんも安心するでしょう。


日々の難問「お兄ちゃんでしょ」と我慢させるのは、どのような場面ですか。例えばどちらが先にお母さんとお風呂に入るのか、テレビのチャンネル争いでどちらを優先するか、というような場面でしょうか。これらのように待てない妹のためにお兄ちゃんを後回しにしなければならない時は、「妹は小さくてまだ待てないから、ごめんね」と我慢させることを謝り、その後で息子さんが我慢してよかったと思えるようなご褒美を用意しましょう。具体的には、お嬢さんが眠った後でゆっくり話をしたり、内緒でとっておきのお菓子を二人で食べたりなどです。息子さんにとって大好きなお母さんとの秘密はとても嬉しいものです。


お嬢さんのことをかわいいと感じておられるお気持ちですが、無理に抑える必要はありません。お兄ちゃんである息子さんも、年の離れたヨチヨチ歩きの妹はかわいいものです。ご家族みんなで「かわいいね」と言って、お嬢さんに接すればよいのです。息子さんが妹の世話をした時には大いに褒めて、「ありがとう、さすがお兄ちゃんね」と声をかけてください。ご家族みんながお互いを思いやり、あたたかい輪の中で成長していくようなイメージを持ってみてはいかがでしょうか。あなた自身、お母さんとして毎日家事や育児をがんばっているのですから、無理をなさらず少し気持ちをゆるめて、ゆったりと過ごすことを心がけてくださいね。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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