お酒を飲みすぎる夫、介抱させられてばかり

ご主人がお酒に魅了され、夫婦の大切な時間が邪魔されているとのこと。あなたの年齢を考えると、結婚されてからそれほど年月も経っていないのでしょう。まだまだ、夫婦の時間を楽しみたいという気持ちも強いでしょうから、酔っ払いのご主人を見ては、日々ストレスが募るのは無理もありません。ついに堪忍袋の緒が切れて実家へ帰ってしまったのですから、ご主人が反省してくれたらよかったのですが、変わらない様子にガッカリしてしまいますね。

最初に結論から申し上げますと、あなたが強くなる必要性はありません。おそらく、あなたが想像している「強さ」とは、ご主人の行動を目の当たりにしても許容できるこころの広さのことなのでしょう。こころの広さは大切なことですが、それでは状況は変わりません。むしろ、あなたのこころの広さに甘えて今の生活を変えることなく続けると思われます。

あなたの本来の望みは、本来あるべき夫婦の時間を取り戻すこと、仕事のストレスをお酒で発散している、ご主人の行動を改めてもらうことなのではないでしょうか。まずは、あなたの意思をきちんと確認しましょう。

さて、いちばんの問題はご主人とお酒の結びつきの深さでしょう。あなたの訴えは聞きとめず、やめる気配がないとのこと。それならば、存分に飲ませてあげてはいかがでしょうか。ただし、なるべくあなたは介抱してはいけません。気分が悪くなろうとも、粗相をしようとも、それはご主人の問題。あなたは黙ってご主人を放っておいて、ご自身の部屋で趣味や楽しみにいそしみましょう。

幾度も失敗を重ね、あなたの態度が変わったことを感じれば、ご主人も何らかの気づきを得るはずです。気づいたときに初めて、あなたの本音をお伝えされてはいかがでしょう。お酒を完全に断つことはむずかしいでしょうが、飲酒量や時間について、考慮するだけの余地はあると思います。

冒頭に「魅了」と書きましたが、お酒の魔力に惹かれ、とりつかれてしまう方は少なくありません。ご主人も日々のストレスを忘れさせてくれる効力に惹かれているのでしょう。しかし一方で、健康面の問題、今回のような夫婦関係の問題など、さまざまな大切なものを損なうデメリットもありますよね。ただし、いずれも本人に自覚を持ってもらわない限りは、周囲がとやかく言っても意味はないかもしれませんし、かえってストレスが溜まるだけです。「このままじゃマズイ！」と気づける環境を整えることに専念し、本人が気づいたところで、一緒に今後のことを話し合ってみるようにしましょう。

お酒ではなく、あなたと過ごす時間に魅了される日が来ることを願っています。