Question

母が健康に凝りすぎる

私の母は、健康に対して敏感で少し気にかかることがあると、些細なことでもすぐに病院に行きます。健康食品やサプリメントにもこだわります。正直そこまでしなくても…と思い、ほどほどにして欲しいときがあるのですが、母は依存症などのこころの病である可能性はあるのでしょうか。どう対応してよいかわかりません。

女性/30代

2021/12/21

Answer

多くの女性が「美容」「美白」という文字に弱いように、ある程度の年齢を迎えると「健康」という文字を無視できなくなります。これだけ情報と物が溢れている世の中ですから、さまざまな情報や言葉に踊らされて、ついつい買ってしまったという経験もあるでしょう。おそらく、あなたのお母様もそのひとりのようですね。


周囲から見ると、その行動の大半は理解しがたいものです。「そこまでしなくても・・・」という、お気持ちも十分にわかります。ただ、本人には本人なりの強いこだわりと信念があるため、周囲の意見に耳を貸さないという傾向がみられます。対応に困られているところから、あなたのお母様も該当するのではないでしょうか。


心配されている「依存症」というこころの病気についてですが、依存の対象が生活のすべてになっているのか、それが無くなることで精神的・身体的に不快な症状が生じるのかなどが、ひとつの目安となってきます。例えば、経済的に切迫するまで健康食品を購入し続ける、大事な用事を投げ出しでも病院に行ってしまう、サプリメントを飲まないと精神的に不安定になったり、体の不調を強く訴える、などが挙げられます。もし当てはまる場合には、「こころの病」の可能性を視野に入れ、一度専門医にご相談なさるとよいでしょう。


ここまでには至らず、節度を守られているようでしたら、あなたのとらえ方を少し変えてみませんか。どこまでも健康を追求する姿勢は「健康オタク」であり、お母様にとっては生きがいのひとつなのだと思われます。多少のお金はかかりますが、それと引き換えに「楽しみ」と「元気」を得ているのであれば、よしとする考え方もあります。楽しみを見出せずに意気消沈している姿を見るよりは、子どもとして安心ですよね。


とは言え、少し度が超えている時はきちんと注意することも大切です。その際は頭ごなしに止めるように言うのではなく、お母様の考えや思いを理解した上で、「こういう方法もあるのでは」と別な見方や考えを提案してみてはいかがでしょう。まずは、わからなくても理解しようとする姿勢が大切になってきます。


色々と対応策を練っても、「いい加減にして!」と口を挟みたくなる時もあるでしょう。そのような時は一度グッと我慢して、あなたの生活をふり返ってみましょう。「美白」という文字に惹かれて買った化粧品、「限定品」という言葉につられて食べてしまったスイーツ。心当たりがあると、お母様の気持ちが少し理解できるのではないでしょうか。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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