おなかが鳴らないか緊張してしまう

女性/40代
2021/12/21

私は会議中や、エレベーターの中など人がいる静かな場所で緊張してしまい、全身から汗が吹き出し、目が回りだします。これは、おなかが鳴らないかという不安からです。おなかはすいていないのに鳴ったりします。どうすればよいでしょうか。

この質問への回答

保健同人フロンティアメディカルチーム

静かな空気が漂うなか、その静寂を裂くような「ギュルギュル」という小さな叫び声。自分のおなかに手を当て、思わず顔を赤らめてしまう。そのような経験は、誰でも一度くらいはあるでしょう。その場にいたのが友人であれば、「お腹鳴っちゃった」と笑って言葉を交わせますが、会議中ともなればそうはいきませんよね。女性であればなおさらでしょう。あなたも、そのように感じている一人かもしれませんね。


人間というのは不思議なもので、体に強い意識や注意を向けることで、変化が起こることがあります。あなたの場合も強い不安感によっておなかに注意が向き、「鳴っちゃダメ!」と念じるあまり、空いてもいないおなかが鳴ってしまうのでしょう。不安がいちばん避けたい結果をもたらしているという、悪循環のループにさまよいこんでいるご様子です。

悪循環のループを断ち切るために、まずは念じる対象を変えてみましょう。例えば、一粒の飴やチョコレートなどはいかがでしょう。それらを口にし胃に優しく流れ込み、おなかの中に安心感や満足感が得られることを想像してみてください。口に広がる甘みとともに、不安や緊張感が解かれてきませんか。つまり「鳴らないように」とおなかに念じるのではなく、「鳴らない安心感」を与えてくれるものを見つけることです。今回は飴などを例にしましたが、手軽でいつでも携帯できるものであれば何でもよいです。肝心なのは、その物があることでおなかに安心感を与えてくれるという確証、お守りのような存在かもしれませんね。


また、開き直った考え方をしてしまうのもひとつです。おなかが鳴るという自然現象は誰にでもありますから、決して恥ずかしいことではありません。腸が正常に動いている健康の証でもあります。おなかが鳴ったところで、ほとんどの人が誰の音かなんてわかりません。平然としていれば、誰もあなたのことだと気がつかないでしょう。また、皆さん大人ですからお互い様と聞こえない振りをしてくれるでしょう。


このように意識的に違う考えやとらえ方をしたうえで、自分自身に言い聞かせるのも効果的な方法です。最初はむずかしくても、なれるまで何度もくり返してみてくださいね。


いずれにしてもいちばん大切なことは、あなたが悪循環のループにいて自ら追い込んでいることに気がつくことです。そのうえで、緊張を強いられているおなかを、お守りや開き直りパワーで少し緩めてあげましょう。ただ、もし1人の力で抜け出せないほどに、ループが強くさまざまな不調が出ている時には心療内科やメンタルクリニックの先生の力を借りてくださいね。

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