人前でうまく話すことができない
人前でうまくしゃべることができません。会社では、朝礼や会議などで発言を求められることが多々あるのですが、頭が真っ白になり何も思いつかなくなります。あらかじめどんなにコメントを用意していても、途端にしゃべれなくなります。うまくしゃべれず変なこと口走ってしまい、しかもそのことを長く引きずり、思い出しては恥ずかしい思いをします。私は精神的な病なのでしょうか?
男性/30代
2021/12/21
会社の朝礼や会議で話す機会が多いのに、うまく話すことができず困っておられるとのこと。せっかく事前にコメントを用意しても別のことを口走ってしまい、なぜうまく話せないのだろうと悔やまれ、余計に苦しくなっておられるようですね。
精神的な病気なのではとご質問いただきましたが、教えていただいた情報だけでは何とも言えないというのが正直なところです。そもそも病気とは、医師の診察を受けてはじめて病気かどうかの診断が下されます。場合によっては、初診で診断名が伝えられないこともあります。
受診すべきか判断するポイントは、朝礼や会議でのできごとをきっかけに睡眠や食事が十分に確保できないことなどが2週間以上続き、仕事や日常生活に支障が出ている場合です。支障が出ている場合は、心療内科や精神神経科などで医師に困られていることを話し、診断によっては薬の力を借りて体調を整えていく必要もあります。まずはその辺りを確認してみてください。
また、この機会に朝礼や会議で発言していくことに少しずつ慣れていくような工夫や考え方を検討してみてはいかがでしょう。
まず、人前に立つと緊張するのは当たり前と受け止めます。どんな人でも平常心を失えば顔が赤くなったり冷や汗をかいたり、声や手足が震えたりするものです。その緊張感はうまく利用すると、集中力を高めることにも役立つでしょう。発言の順番がきたら、緊張する自分をしっかりと受け入れて、うなずきながらごくりと唾液を飲み、会場全体を見回しゆっくり深呼吸してみてください。「緊張して当たり前」「場数を踏めば必ず慣れる」と自分に言い聞かせてみましょう。さらに話す順番を決めておくと、緊張を保ちながらも心が落ち着いてきます。
次は、話す内容を事前にメモに用意します。たとえ頭が真っ白になってしまっても、「目の前の文字を追いかけるだけでよい」と準備してあれば、なんとか話ができるはずです。100点満点を狙わず、及第点から挑戦しましょう。また可能であれば、万が一言葉に詰まった時の助け舟を期待して、会議に一緒に出席する同僚や先輩に協力を仰ぎましょう。会議で話す時はその方々に向かって話すと、緊張が弱まりリラックスできます。
慣れるまで少々苦労がともないますが、経験を重ねることこそがいちばんの近道になります。「嫌なこと9割いいこと1割」とも言いますので、失敗を恐れるよりは、ご自分の努力をしっかり認めつつ、できることから一歩ずつ焦らずに取り組んでいってください。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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