うまく意見が言えず緊張してしまう

会議の場で意見をなかなか言えないのは、反論されたときに自分が否定されたような気持ちになるからだとのこと。たしかに、ご自分の意見をくつがえすような発言をされますと、気力をそがれて何も言えなくなるものです。それでもご自分の意見を伝えなければ、今後支障が出てくることになりますよね。そこであなたに試してもらいたいのは、まずは「大いに反論してもらおう」という気持ちで臨んでみること。あなたが若くしてメンバーに抜擢されたのには理由があり、会議に新しいアイディアやこれまでとは違う視点が必要なためでしょう。あなたの意見をたたき台にして、新しい構想が生み出される可能性もあります。うまく言わねばならないと自分を追い込まずに、あなたの意見を伝えることからはじめましょう。「最年少」というあなたの若さは強みでもあるのですよ。

気持ちの持ち方を整えておく一方で、反論を受けずにすむ事前の準備も大事です。議題を会議前に把握して、ご自分の意見をまとめておき、それを先輩など会議のメンバーに相談しておくという方法はいかがでしょう。意見を聞いておくことで先輩の理解を得ることができると同時に、他のメンバーから反論された時に先輩から支援してもらうことも期待できます。このように戦略的に、会議の場での味方をひとりでも増やす工夫をしてみてください。その他の準備として、ご家庭やひとりの場所でリハーサルしてみるとよいでしょう。頭が真っ白になりそうな場合は、メモを用意して読み上げることでも、もちろん構いません。準備をしたことが自信につながるのです。

あなたはご自分のことを「ここいちばんに弱くて嫌になる」と書いておられますが、誰でも慣れない場所では緊張しますし、はじめからご自分の意志をうまく伝えることはむずかしいものです。ましてや最年少なのですから、最初からうまくいかなくって当然です。「ダメだ、緊張する」と思うことで緊張する状況を自ら作り出すことをせずに、これから役職者にふさわしい自分を作り上げてゆけばよいのだ、という心構えで挑戦してみませんか。今は役職者として成長する機会、同席者の耳痛い反論もあなたを成長させるエッセンスと思えたら、緊張の度合いもグッと減るかもしれません。後には、自信を持って意見交換するあなたの姿をイメージして日々のお仕事に取り組んでみましょう。