親しくなるとかかわりが面倒になる
私は人間関係において、ある程度まで親しくなると、急にその人とのやりとりやかかわりが面倒になることがあります。態度にも表れてしまい、しばしば人間関係が悪くなります。なぜこのようになってしまうのかわかりませんし、人間関係を大切にしたいので直したいです。
男性/20代
2021/12/21
人間関係を大切にしたいのに、それとは裏腹に親しくなった人たちとの関係が面倒になってしまう。実際に人間関係が悪化してしまうこともあるようですから、自分の中の相反する気持ちを持て余してしまいますよね。
ある程度まで親しくなると急に面倒になるとのことですが、その境目には、なにか共通する「キーワード」はないでしょうか。どのような関係も親しくなっていけば、これまでは見えていなかった相手の性格や行動傾向も見えてきます。その親しさに甘んじて、時間感覚がルーズになったり、言葉遣いにも変化が生じてくるかもしれません。行きつけのお店や自宅で会うようにもなったり、プライベートなことが話題になることも多くなるでしょう。
一方で、どんなに親しい間柄であっても、それぞれ人には他者に話したくない話題や譲れないものを持っているものです。それは、恋人や家族のことであったり、終業後にひとりでほっと一息つく時間であったり、食事の際の箸の使い方であったりと、本当にさまざまです。それは理屈でどうにかなるものではありませんから、それがおびやかされそうになると、人は知らず知らずにのうちにその付き合いに「煩わしさ」というアラームを発するのだと思います。
では、あなたの「キーワード」、つまり譲れないものはどのようなものでしょうか。まずは、そのことを考えるために、過去の人間関係を振り返ってみてください。親しくなった人たちの言動のどのようなところに煩わしさを感じたのでしょうか。逆に、なかには親しくなっても、煩わしさを感じることなくずっと付き合えている人もいるのではないでしょうか。その人たちとはどのようなところが違うのでしょう。
「キーワード」が見えたら、解決のための糸口を見つけていきましょう。これまでのお話ですでにおわかりのように、この「キーワード」とは、あなたが大切にしている部分とも言えます。ですから、「キーワード」そのものを変えていくということはなかなかむずかしいと思います。ひとつの方法としては、自分の大切にしているものをあらかじめ相手に伝えておくことで、安心して付き合いを始められるかもしれません。あまり深刻に考えず、「○○はオレのNGワードだから」「私生活のことはちょっとバリアが堅めなんだよね」と自己紹介のつもりで話してみてはいかがでしょうか。
自分の「キーワード」を知ることは、自分が心地よいと感じる「人との付き合い方」を見つけることにつながります。まずは、「他者」ではなく、己を知るために「自分自身」と交流を図ってみてはいかがでしょうか。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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