子育てと仕事の両立に疲れ果ててしまった
5歳と3歳の子どもの母親です。仕事の忙しさと子育ての大変さで毎日がめまぐるしく、最近はとくに疲れがたまってきました。家計の問題でどうしても仕事はやめられないのですが、ふとすべてを投げ出して、逃げてしまいたい衝動に駆られることがあります。これではいけないと思いつつ、どうしたらよいのか、どのような心持ちでがんばればよいのかわかりません。
女性/30代
2021/12/21
育児と仕事の両立。よく耳にする言葉ですが、そう易々とできるものではありませんよね。子どもを一人前に育てること、給与という対価を貰って仕事に従事すること、それぞれを成しとげるだけでも大変なことでしょう。これまでめまぐるしい毎日ながらも、育児と仕事を懸命に両立してきたことは本当に立派なことだと思います。まずは、そんなご自身のがんばりを労ってあげてくださいね。
お子さんは5歳と3歳とのことですから、しっかりしてきた部分もたくさんある一方で、自己主張もしっかりしてきて、そのお世話や相手に心身ともにヘトヘトになってしまう時も多いことでしょう。時には「すべてを投げ出したい」と思われるのも無理もないように感じます。
大切なことは、そのような感情が浮かんでくることを否定しないことです。それだけ疲れが溜まれば「逃げたい」と思うのも自然なこと。それを「いけない」ことと思うのは、ご自身を追いつめるだけです。ご自身の感情を素直に受け止めることが、次に進んでいくための第一歩です。
次に、ありとあらゆるサポートを活用し、周囲の力を借りるようにしましょう。ご相談を拝見し、あなたの孤軍奮闘されている様子が目に浮かび、少し心配になりました。もし、周りの手を借りることに、申し訳なさや至らなさを感じているのであれば、それは間違いです。人は互いに支えあいながら生きていくもの。お子さんにとっても、たくさんの人に支えられながら成長していくことは、かけがえのない体験になるはずです。
今あなたがいちばんほしいサポートはどんなものでしょう。家事や育児を助けてくれる手でしょうか。それともゆっくりお茶が飲める時間でしょうか。もしかすると一日のできごとをうなずきながら聞いてくれる耳かもしれませんね。それをかなえるサポート資源にはどのようなものがありそうでしょうか。ご主人はもちろんのこと、ご両親やご近所の方、保育園に通っているのであればママ友や保育士の先生方、ファミリーサポートセンターなどのような地域の支援など、周囲のサポート資源をもう一度確認してみましょう。
最後になりますが、心持ちという視点でまとめると、「自分の感情に素直に」「一人で抱え込まない」でしょうか。“疲れた顔ですべてを完璧にこなすお母さん”と“多少行き届かなくても笑顔がたくさんあるお母さん”。お子さんにとって必要なのはどちらでしょう。
子どもの成長は目ざましいものです。少し肩の力を抜いて、その成長過程を楽しめるひとときが増えることを祈っています。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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