Question

反抗期の息子と妻の仲裁で疲れる

反抗期の15歳の息子と妻が、頻繁に口論をしています。息子は受験生で少々神経質になっているせいか、勉強のことや生活態度のことで妻が口を出すことをわずらわしく思っているようです。妻や息子に注意をしたり、けんかの仲裁をしていますが、仕事の疲れと重なって、私自身が精神的につらくなってきています。夫として父として、二人の関係性をどう取り持っていけばよいのでしょうか。 

男性/50代

2021/12/21

Answer

そもそも仲裁役は大変なことで、取り持つ仲が妻と息子となれば、大事な家族だからこそ片一方に肩入れするわけにもいかず、さらにむずかしさを感じます。しかし、むずかしいと考えてしまうと、気持ちが重たくなってしまいますから、シンプルに考えて対応してみましょう。


理想では家族が仲良く、穏やかにお互いの言い分を聞いたり、話せたりできるのがよいのですが、それぞれの思いと考えがありますから、いつでも和やかに話し合えるとは限りません。ましてや“成長過程の反抗期”や“将来につながる受験”という要素が加わると、家族各人が何となく不安定でぶつかることも増えてくるでしょう。しかし、今の状態は一時のことですから、奥様と息子さんそれぞれとどう関わっていくか、視点を切り替えて接してみましょう。


奥様は、母親として我が子の将来を心配する思いが強くなるあまりに、あれこれと言葉が多くなってしまい、息子さんにうるさがられてしまうのでしょう。ここには、「不合格になったらどうしよう」など、母親ならではの不安な気持ちが影響しているので、大らかな気持ちで息子さんを見守れるようサポートできるとよいですね。そして、自宅にいると息子さんの姿が自然と目に入りいろいろ気になってしまうでしょうから、奥様と外出して息子さんと離れる時間を作れると、奥様と息子さんがぶつかる機会を減らすことができるでしょう。この外出で夫婦の時間が持てますから、夫婦でこれからの人生を話し合う機会ができたと考えてみませんか。先々、お子さんの成長とともに夫婦で向き合う時間も増えてきますので、受験をきっかけに夫婦の時間を見直すチャンスとしましょう。


一方息子さんは、15歳といえども大人の面も出てきて、ご両親と意見がぶつかることが増えてきているのでしょう。そして、いろいろなことを感じ、悩む年頃ゆえに、気持ちをうまく言葉に表現できず、イライラとした言動でしか表せないこともあるかもしれません。親の言うことを素直に聞いていた幼い頃と比べて、その変化に戸惑うかもしれませんが、“自分らしさの芽生え”という成長の証と受けとめてください。


見守りのほかには、時に父と息子で一緒に気分転換をして、コミュニケーションを図るとよいでしょう。息子さんも受験というプレッシャーと戦っています。父親と過ごす時間の中で、大変なときの息抜き方法を身につける人生経験を学ぶ機会になりますし、つらい時期を家族で支え合って乗り切ることは、家族皆さんにとって貴重な経験となるでしょう。ご家族皆さんの笑顔が増えるとよいですね。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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