ストレスがたまると食べすぎてしまう

おいしいものを食べることは、生きる喜びや楽しみでもありますよね。しかし、今のあなたにとって、食べることはストレスと不安を取り除くための手段となってしまっていて、なんだか悪いことをしているような気まずさがあるのですね。仕事のストレス発散が気分転換にならず、さらなるストレスになってしまうのはとてもつらいことだと思います。

ご相談からは「最近、気がついたら」と書かれていたので、仕事を始めて新しい生活に慣れず、ストレスを感じているように受けとめましたが、いかがでしょうか。以前の生活であれば、今ほどストレスを感じることなく、食べすぎることもなく、心身ともに健やかに過ごされていたことでしょう。以前とは異なる生活スタイルになったのであれば、さまざまなところに変化が生じて自然でしょうし、ストレスの元や感じ方も当然変わってきます。そうであるならばストレス対処方法をこれから見つけていけばよいのですから、あまり悲観しないでくださいね。これを機会に新しい対処方法を探してみましょう。

新しい対処方法とは、今のあなたにとってのストレス発散のはけ口である、「食べる行為」とは違う形の発散方法を探すことです。具体的には、仕事のことを忘れて夢中になれる趣味を探す、運動などで心地よい汗を流して、流れる汗と共に心にたまったストレスが流れ出ていく様子を思い浮かべ、スッキリした気持ちをイメージしてみるといった方法です。つまり、充実感やホッとした感覚になれるなら、どうのような方法でもOKということです。新しい発散方法はすぐには見つからないかもしれませんので、焦らずに周りの人はどんなストレス発散方法を持っているのだろうと、アンテナを張りながら過ごしてみてください。くれぐれも“食べてストレス発散”イコール“悪いこと”と思わずに、食べることがストレス発散ではなく楽しみになったらいいなというような感じで取り組んでみてくださいね。

新しい環境に慣れること、新しい習慣や対処方法を身につけることは一朝一夕にはなかなかむずかしいものです。ですから、あまりキツキツしないで、うまくいかない自分を責めずに、“楽しむ”という要素を盛り込みながら、あなたらしいストレス発散方法を探してみることがよいのではないでしょうか。