男性が苦手、男の上司とうまくいきません
私は以前から男性が苦手です。就職し、上司が男性の部署に配属されたのですが、コミュニケーションがうまくとれず、ぎくしゃくしてしまいます。業務上どうしてもかかわりをもたなければならないのですが、ふだん女性にしているような平常心での接し方ができず、伝えたいことを伝え切れなかったり、強い口調になってしまったりと、業務にも支障が出てしまっています。男性への苦手意識をどうにかしたいです。
女性/20代
2021/12/21
人に対する苦手意識はやむを得ないことですが、それが人口の半数を占める“男性”ともなれば、生きづらさも感じることでしょう。ある程度避けて通ることが可能だった学生時代とは異なり、社会人となった現在では男性上司を目の前にして逃げることも叶わず、つらさは募っていきますよね。また、そのことで業務にも支障が出ている様子は心配です。
ご相談を読み終えいちばんに感じたことは、あなたが“男性”という括りに強く縛られているという点です。男性が苦手なのは、おそらく何らかの理由や原因があり、男性そのものというよりは、男性が持っている雰囲気やある一部の言動に対して、不快や苦手意識を感じるのでしょう。それは、幼少期の経験であったり、外部から見聞きした情報の積み重ねであったり、さまざまなことが要因として考えられます。根本的な解決を図るためには、その要因を掘り返し、こころの整理をするのもひとつの方法ですが、それには長い時間を要してしまいますよね。
今の段階でできることは、まずは“男性”という縛りを外し、上司を一人の人間としてとらえなおしてみてください。あなたは上司を見て“男性=苦手”という図式に陥っているようですが、男性がすべて同じような性格や言動を示すわけではありません。あなたが尊敬できる面や、他の男性が持っていない素敵な魅力を隠し持っている可能性だってありますよね。一度、“男性は苦手”というフレームを外して、上司の人となりを見つめなおしてみてはいかがでしょうか。そこで新たな気づきが得られた時、縛り脱却の一歩となることでしょう。
また、今のあなたは上司との間に高い心の壁を作り、接する時も知らずしらずのうちに全身に力が入っているのではないでしょうか。その過分な緊張感が、ふだんのあなたらしさを邪魔しているのだと思います。上司と話す必要があるときには、少し肩の力を抜き、完璧を意識しない方がよいかもしれませんね。多少言い淀んでしまっても、一度にすべて伝えられなくてもよいのです。まずは、話せただけでもよしとし、その積み重ねを大切にしてみましょう。また、少しハードルは高いですが「実は男性と話すことが苦手です」と、上司にカミングアウトしてしまうのもひとつの方法です。相手に事実をさらけ出すことで、あなた自身のこころの壁が低くなり、少し重荷が軽くなることでしょう。
あなた自身に目を向けた場合も、あなたは“女性”という括りに縛られない、素敵な部分をたくさん持っていると思います。それが苦手意識に邪魔されて、上司や男性の前で発揮できないことがおこっているとするならば、これは残念なことです。いつか縛りから解放され、男女ではなく、人として認め合える関係を築いていけるとよいですね。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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