ちょっとしたことで不安になりイライラ
最近気分がいい日であっても、ちょっとしたことでイライラして、家族にあたってしまいます。また、交際している人とはうまくいっているのに、ふられるんじゃないかと不安になったり、外出中は電気やガスの消し忘れがないかと心配になり、ゆっくり買い物もできなくなりました。一度考え始めると、不安で眠れない日もあります。このような状態を、どうすれば改善することができるのでしょう。
女性/30代
2021/12/21
些細なことでイライラしたり、不安になったり、こころ落ち着かない日々を送られているようですね。人間は繊細な生き物ですから、こころのバランスが乱れていると、ちょっとしたことにも過敏に反応してしまいがちになります。その状態におちいると、頭ではいけないとわかっていても家族にあたってしまったり、人知れず涙を流して眠れない日もあるでしょう。それは誰にでも起こりえることですが、頻繁に悩まされているようでしたら心配です。あなた自身もそのことで、さらに不安な気持ちを抱かれているのではないでしょうか。
「さらに不安」と書きましたが、不安や心配という負の感情は、別の負の感情を招きやすいものです。例えば、仕事で大きなプロジェクトを任されたとしましょう。嬉しさを感じる一方で、本当にうまくできるのか不安も感じますよね。企画書を書いても周囲の反応が気になることもあるかもしれません。その不安感が高まっていくほどに、帰宅後も仕事のことが頭をよぎり、夜も眠れなくなるかもしれません。また、企画書のファイルや書類を片付け忘れていないかなど、少しずつ不安や心配の範囲が広がっていきます。この状態におちいると、些細なことが気になったり、自信が持てなかったり、不安を感じやすくなります。不安が不安を招く、まさに悪循環の状態のようですね。
さて、その現状から抜け出すためには、こころの中で引っかかっている“不安の種”を見つけることが役立つかもしれません。仕事やプライベート、“不安の種”はさまざまなところに転がっているものです。年齢的なことを考慮しますと、仕事や結婚など今後の人生の歩み方を考える時期でもあるでしょう。交際相手との関係が順調であっても、今後の行く末が不明瞭であれば、時には不安な気持ちを抱くこともあるのではないでしょうか。職場では社会人としてのキャリアを歩み始めた後輩と、経験と実績を積んでいる先輩の姿を見ると、あなた自身のキャリアや立場について考えさせられることもあるかもしれません。まずは、その散らばっている“不安の種”を見つけることから始めてみてくださいね。
あらかたの“不安の種”が見つかったら、そのひとつずつに「今考えるべきものなのか否か」、問いかけてみてください。すでにお伝えしたように、不安は不安を招きやすく、時には今考えても仕方がないものや、不必要な悩みを抱え込んでいるケースは多々あります。まずは、今対処しなければいけない問題や不安に絞り、余計な不安や心配は思い切って捨てるか、後回しにしましょう。そのうえで、どうしても自分の手だけでは扱いきれない場合には、ご家族や友人、必要があれば専門医やカウンセラーの力を借りることをおすすめいたします。
人間には2本の腕しかありませんから、芽生えてしまった不安の芽を一気に摘むのはむずかしいことです。すべてを摘もうとするのではなく、的を絞り、できるところから取り組んでみることも大切です。そのことを念頭に、まずは“不安の種”を探してみてくださいね。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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