Question

ママ友の輪に入るのが苦手

幼稚園に通っている子どもをもつ母親です。私は昔から引っ込み思案な性格で、自分から積極的に話しかけたり、人の輪の中に入っていったりすることがとても苦手でした。しかし、子どもが大きくなるにつれ、ママ同士の付き合いや、地域の行事、近所付き合いにも気をつかわなければならなくなり、困っています。このような事態になることは子どもが産まれる前から感じており、ママになればふっ切れて平気になるだろうとタカをくくっていましたが、そんなことはありませんでした。子どももかわいそうですし、いいかげんこんな自分を変えたいです。 

女性/30代

2021/12/21

Answer

「公園デビュー」という言葉が、すっかりポピュラーになりましたね。単に、子どもが外に出て社会性を身につける第一歩、ということだけでなく、母と子のペアが、近隣の社会に受け入れられるかどうか、という課題を含んでいることをうまく表現した言葉だと思います。さらに、子どもというより、母親が緊張する、という意味合いがとても強いですね。


実際、幼稚園や小学校低学年のお子さんを持つ女性からの、「ママ友同士の人間関係」のトラブルや悩みについての相談は、とても多く寄せられます。あなたのように、「積極的になるのがむずかしい」という悩みや、「相手との関係が壊れることを恐れて、自分の気持ちを抑えて我慢している」「理不尽なことを強要されている」など、内容はさまざまです。さらに、皆さんがよくおっしゃるのは、「ほかの人はうまくやっているのに、こんなに悩んでいるのは自分に問題があるのではないか」ということです。あなたも、「いいかげんこんな自分を変えたい」と書いておられますね。


しかし、ここで強調しておきたいのは、決してあなただけが悩んでいるテーマではなく、あなたが特別何か問題を抱えているということでもない、ということなのです。それどころか、ママ友同士の人間関係は、職場や習い事の仲間など、ほかの集団の人間関係に比べても、非常に難易度が高いと思います。その理由は2つあります。


ひとつめは、関係性に明確な役割や目的がない、ということです。職場などだと、上司と部下というように、立場に上下関係があります。何かトラブルが起こると、基本的に管理職の立場の上司が、問題解決に動く責任があります。そのよしあしはあるにしても、何らかの決着点はつけられます。一方、役割や目的がない集団というのは、皆が同じ価値観や考え方を持っていれば親密度は高まりますが、そうでないと、人間関係がこじれて混乱したり、修復不可能になったりするリスクが高くなります。それを避けようとするため、周囲の人の気持ちを害さないように、相当気を配る必要があります。


2つめは、ママ友とは、子どもの保護者同士の付き合いであることです。自分だけのことであれば、関係がこじれようが嫌われようが、まだ対応の仕方や気持ちの割り切り方があります。自分に合わないと思えば、その集団から離れてしまえばいいことだからです。しかし、ママ同士の関係は、子どもの交友関係に大きく影響します。自分が居心地悪いだけなら耐えられるとしても、それが子どもにまで影響がおよぶとなれば、どうでしょうか。やはり、自分の気持ちより、子どもが少しでも居心地よく過ごせるようにと思うのは、自然な親心だと思います。


では、「元々引っ込み思案」「積極的に人の輪には入れない」性格を、変えなければいけないのでしょうか。先に書いたことと矛盾するようですが、そんなに無理をしなくてもいいのではないかと思います。元々の性格をがらりと変えて、いきなり積極的になるというのは、ほぼ不可能です。性格を変えていくというのは、少しずつ試行錯誤しながら、何年もかかる大仕事だからです。そんな大変な課題を抱えるよりは、今しかないお子さんとの時間を大切にしてほしいとも思います。そもそも、母親同士の人間関係が子どもの人間関係に影響する時期は、短いのです。長くても小学校低学年まででしょう。逆に言えば、地域の行事や近所付き合いについて神経を使うのも、あと数年のことです。


あと数年のことであれば、その期間だけ穏便に過ごせればいいのです。無理に集団になじむ必要はありません。ただ、あまり「引っ込み思案だから」と開き直りすぎるのもよくありません。自身のできる範囲から少しずつ、周囲の方となじめるように努力してみたらいかがでしょうか。知っている方と目が合ったら微笑んで会釈をする、「こんにちは」と声をかけてみる、ということからでもよいと思います。どうしても対人緊張が強い場合でも、挨拶をきちんとするだけでずいぶん印象が変わるものです。あせらず、できることから、少しだけがんばってみてください。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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