Question

幸せな友人たちと自分を比べむなしい気持ち

私の友人たちは結婚をし、子どもをもうけ、家を購入するなど、派手ではないものの、とても幸せそうな生活を送っています。私は私なりに仕事をがんばり、休日は趣味に費やし、精力的に動き回っており、友人たちからは仕事ぶりやアクティブさをうらやましがられますが、私からすれば友人たちをとてもうらやましく思ってしまいます。なにごとにも全力で取り組みここまできましたが、ふとこれでよかったのだろうかと、むなしい気持ちになってしまうことが多くなってきました。仕事をもっとがんばることも、恋人をつくることもなにか違うと感じますし、自分でもどうしたらよいのかわからなくなっています。

女性/30代

2021/12/21

Answer

友人たちの幸せそうな生活を見ていたら、自分の生活と比べ、今まで努力して取り組んできたことについて疑問を感じてしまったのですね。ふと自分の人生をふり返った時に、持っていないものについて考えると、むなしい気持ちになるのも十分に理解できます。しかし、あなたもこれまでさまざまな岐路に立たされ、そのつど、最善と思われる選択をしてきたのではないでしょうか。また、なにごとにも全力で取り組んできたこと自体、とてもすばらしいことだと思います。まずは、今までがんばってきた自分を十分に労ってあげてくださいね。


とはいえ、自分に持っていないものを持っている友人をうらやましく感じるのは誰にとっても自然な感情ですし、自分の生活や人生がこれでいいのだろうか、という問いに答えを出すのは、誰にとってもとてもむずかしいことだと思います。むしろ、「自分の人生は完璧だ」と思って生活している人は、少ないのではないでしょうか。


その理由のひとつに、生活環境の変化があります。現代の私たちの生活は、いろいろなことがすでに決められていたり、選べなかったりした昔に比べると、「自分で選べる」ことがとても増えて、自由になりました。例えば、仕事をする・しない、仕事の内容、結婚する・しない、結婚相手、子どもを持つ・持たない、などです。しかし、私たちは自分で選択できる自由を得た分、「自分で選んで決める」という大きなストレスがそのつどかかりますし、「自分で選んだ」ことの責任を自分で負わなければならず、社会や人のせいにできないという大変さも、常につきまといます。


ですから、あなたのような気持ちになるのは誰にでも起こり得ることではあります。しかし、「どうしたらよいのかわからない」気持ちを抱え続けるのもつらいですよね。まずは、これから自分がどうなりたいのか、どうしたいのか、どうなったら今のむなしい気持ちが少しでも減るのかを、具体的にイメージして考えてみましょう。そして、イメージできた理想の状態に近づくためには何をしたらよいのかを考え、行動に移すことができれば、わからなくてもやもやしている部分を少しずつでも減らしていけると思います。


どうなりたいのかをイメージすることもむずかしい場合には、のんびりリラックスする時間を、日常的に意識して持ちましょう。自分が好きなこと、楽しいと思えること、心地よいと感じること、ホッとすることなどに時間を費やして、自分をケアしてあげましょう。そして、こころにも体にもエネルギーが溜まって、何か行動を起こしたいと思い始めたら、自分がどうしたいのかを改めて考えてみてはいかがでしょうか。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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