血圧が低い場合、治療は必要?
血圧が低いのですが、治療が必要でしょうか。
女性/20代
2021/12/21
WHOでは収縮期血圧(上の血圧)100mmHg以下、拡張期血圧(下の血圧)60mmHg以下を低血圧としていますが、日本では明確な診断基準はありません。一般的には、低血圧による症状のために苦痛や生活の支障がなければ、治療の対象になりません。症状が軽い、明らかな原因がない場合は体質と考えて、まずは日常生活を整えることなどがすすめられます。注意点をご紹介しましょう。
①夜ふかしをせず、規則正しい生活をしましょう
低血圧の人は、朝や午前中に調子が悪く、午後から夕方、夜にかけて調子がよくなるのが一般的です。そのため、夜型の生活習慣になっていることも多いのですが、人間本来の生活リズムからは好ましくありません。朝は決まった時間に起き、夜も早めに就寝して睡眠を十分とり、毎日規則正しい生活を送ることが大切です。
②1日3食とりましょう
朝・昼・夕の3食をできるだけ決まった時間にとり、炭水化物、たんぱく質、脂肪、ビタミン、ミネラルなどの栄養素をまんべんなくとりましょう。たんぱく質を多めにとるとよいでしょう。
③運動を行い、筋肉を鍛えましょう
低血圧の症状がある場合、運動がおっくうになりがちです。適度な運動によって筋肉の収縮力が増し、血液を心臓へ戻す力が働くと、全身を循環する血液量も増えます。ラジオ体操や散歩などの無理のない運動から始め、毎日続けることが大切です。
④弾性靴下などを活用しましょう
下肢の静脈に血液がたまることを防ぐ目的で、下肢に弾性靴下や弾性包帯を用いると効果がみられることがあります。心臓へ血液が戻りやすくなり、血圧の低下を防ぐ効果が期待できます。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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