Question

愛情や思いやりに欠けていると言われる

これまで4人の女性と結婚前提の交際をしてきましたが、全員から同じ理由でふられています。それは、私が「心から人を愛せない」「気づかいが足りない」というものでした。彼女たちだけでなく、私の友人、親、同僚等にも、そうした態度が表れているそうです。自覚はなく、「次こそは」と気を付けているものの、同じ結果になってしまいます。幼少期、親と離れて生活していたことがあったので、それが今の自分の人格形成に影響しているのかもしれません。自分は人を愛したり、気遣ったりできない欠陥人間なのではないかと悩んでいます。また、友人や同僚なども本当はそのように感じているのではないかと怖くなりました。カウンセリング等でこの性格を直すことはできるのでしょうか。

男性/20代

2021/12/21

Answer

親しく交際をした女性や身近な方たちから、そのような指摘が重なると、「自分のどこがいけないのだろう」と疑心暗鬼のような状態になってしまいますよね。いつも同じようなところでつまずいて、人間関係がうまくいかないと感じていらっしゃるのでしょうか。ですが、あなたが欠陥人間である、ということは決してありません。こうして悩んで自分を変えたいと考えていること自体、とても素晴らしいことだと思いました。他人から指摘を受けることがあったとしても、ご自身でそのようなレッテルを貼る必要はないのではないでしょうか。


どういうところが「人を愛せない」とか「気づかいが足りない」と思われてしまうのか、誰かに具体的に聞いてみたことはありますか。自分では気をつかっているつもりが、相手に理解されなかったり、愛情表現が伝わらなかったりというのは誰しも経験のあることです。もし今後そのようなことを言われたら、折を見て、自分のどの行動が相手の目にどう映ったのか、どうして欲しかったのかなど、具体的に聞いてみてはいかがでしょうか。少し勇気がいるかもしれませんが、具体的にどうすればよかったのかがわかれば、あなたのできる範囲で行動を変えていけばよいのです。ただし、してもらってうれしいことは人によってさまざまですので、相手の要求に応えることばかりにとらわれて、あなただけが我慢するばかりにならないように気を付けてくださいね。


また、あなたのなかに、「幼少期の体験が原因で、自分の人格に欠陥があるのだ」という固定化した考えはありませんか。そのような考えがあると、無意識のうちに、その裏付けとなるような情報にばかり注目してしまいがちです。同時に、そうでない情報や中立的な情報を切り捨てている可能性があります。例えば、他人から気遣いがないと言われると「やっぱりそうだ」と感じる一方で、感謝されることがあっても「たまたま」と思っていないでしょうか。これでは、自分への評価がどんどん偏ってしまいます。ご自分が周囲からのメッセージを公平に受け取っているかどうか、少し意識をして生活してみてください。そして、周りの人から感謝されること、喜ばれることがあったなら、その体験をしっかりと心に刻んでいきましょう。そのような体験にも気付けるようになると、ご自分に対する評価が変わってくるかもしれません。


人との付き合い方について悩んでいるのであれば、カウンセリングを受けるのはよいことだと思います。一人だけで考えるよりもカウンセラーと一緒に取り組むことで、「何が悩みのもととなっているのか」「どうすればよいのか」について、より客観的で広い視点を得られることでしょう。また、ご両親のことをカウンセリングで話すという体験も、とても意味深いものになるのではないでしょうか。そのような作業を通じて、もっと自分の言動に満足して生活できるようになるかもしれません。時間と労力はかかるかもしれませんが、取り組む価値がある大切な作業だと思いますよ。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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