一般的に母乳に慣れている赤ちゃんは、哺乳瓶のゴムの乳首を嫌い、ミルクを飲まないことがたびたび見られます。慣れた乳首の形やにおい、柔らかさなどが変わり、一時的に混乱するからともいわれます。月齢や離乳食の進み具合によっては、哺乳瓶ではなく、スプーンやコップを使って練習をするとうまくいく場合もあります。

9か月から10か月頃には、コップやストローをつかえるようになります。9か月頃になったら、少しずつ練習を始めてもよいでしょう。コップにはこぼしても差し支えないお茶や白湯を入れて、お子さまのペースにあわせ、大人が手を添えて練習をしてみましょう。

もし、ミルクを飲まなくても、赤ちゃんは本当に空腹になれば、あきらめてミルクを飲みます。ミルクの哺乳がうまくいかなくても、いつかは飲んでくれると思い、気持ちに余裕をもって赤ちゃんに接することができるといいですね。

状況によっては、赤ちゃんをあずける時間帯は離乳食を中心にして、一緒に過ごせる時間帯を授乳のタイミングにするのもいいでしょう。

哺乳瓶の練習では、メーカーごとに哺乳瓶の乳首が違うので、お子さまにあいそうなものを試してみましょう。ミルクは、母乳を与えるときとは別の時間帯に与えるほうがうまくいくこともあります。哺乳瓶の練習では、最初は母子ともに慣れていないので、赤ちゃんが母親の顔つきや抱き方、接する態度や声などの小さな変化を感じとり、うまくいかないこともあります。お子さまがミルクを嫌がるときは一旦やめて母乳に切りかえ、根気強く練習していきましょう。

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