シンチグラフィ(RI検査)
最終編集日:2022/7/29
放射線を放出するラジオアイソトープを含む放射性薬剤を体内に注入し、さまざまな臓器の状態、病気を調べる検査です。注入された放射性薬剤は、臓器や病気のある場所から微量のガンマ線を放出します。この状態を外からガンマカメラで撮影し、臓器の状態や機能、病気の進行具合などをくわしく画像化する検査です。
血流や小さな骨折までわかるので、診断や治療効果の評価に使われます。検査時間は部位や症状にもよりますが、数分から数十分です。部位、症状、目的に応じて、さまざまなシンチグラフィがあります。
検査でわかること
・脳血流シンチグラフィ
脳梗塞、てんかん、認知症などの病気の診断に用いられます。
脳の病気は、血流の異常が原因となることが多いため、脳血流のわずかな変化をみつけるために行います。
・心筋シンチグラフィ
心臓の状態や動きをくわしく調べ、狭心症や心筋梗塞、心筋症などの診断やその程度をみます。
・骨シンチグラフィ
全身の骨の様子、状態がわかります。がんの骨転移、疲労骨折や骨粗鬆症による骨折の発見などに有用です。
・肺血流シンチグラフィ
肺血栓塞栓症などの診断や経過観察に使われます。
・腎静態・動態シンチグラフィ
腎臓の形態と機能をみるために用いられます。
・腫瘍シンチグラフィ
脳腫瘍の診断や悪性度の度合い、全身の腫瘍をチェックすることができます。
監修
寺下医学事務所 医学博士
寺下謙三
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