ABI(足関節上腕血圧比)

最終編集日:2022/7/29

ABI(足関節上腕血圧比)は、足首とうでの血圧を同時に測定し、足首の最高測定値をうでの最高測定値で割った数値をもとに血流の状態を調べる検査です。ベッドに仰向けになり、両うでと両足首に血圧計(マンシェット)を巻いて測ります。所要時間は、10~15分です。必要に応じて、運動負荷をかけて検査を行うこともあります。


検査でわかること

ABIは下肢(かし)の動脈硬化による狭窄や閉塞を診断する指標となり、また下肢の動脈が閉塞する末梢動脈疾患(PAD)の診断材料にもなります。
からだの末梢動脈はコレステロールで閉塞したり、石灰化して固くなったりする可能性があり、下肢とうでの血圧差が大きい場合、末梢血管に何らかの異変が起こっている可能性があります。脳卒中や心不全などの重篤な病気と関係していることもあるため、基準値を下まわっている場合は受診が必要です。


ABI(足関節上腕血圧比)の診断目安

・0.9 以下   :主幹動脈の狭窄・閉塞を示唆
・0.91~0.99 :ボーダーライン
・1.40 より高値:動脈の高度石灰化の疑い
(末梢閉塞性動脈疾患の治療ガイドライン2015改訂版)


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監修

寺下医学事務所 医学博士

寺下謙三

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