コリンエステラーゼ

最終編集日:2022/7/29

コリンエステラーゼ(ChE)は肝臓の肝細胞でつくられる酵素のひとつで、コリンエステルと呼ばれる神経伝達物質を分解する働きがあります。肝臓から血液中に分泌されるため、血液検査によってコリンエステラーゼの数値を知ることができます。


検査でわかること

コリンエステラーゼは肝細胞でつくられるので、検査の値は、肝臓の働き(肝機能)を反映します。すなわち数値が低い場合は、肝機能が下がっていると考えられ、肝臓の病気が疑われます。
一方、栄養過多による脂肪肝ではコリンエステラーゼが多くつくられるため、脂肪肝や脂質異常などがあると数値が上がります。ネフローゼ症候群でも数値が上がります。


基準値

男性 235~494 U/L
女性 196~452 U/L
(日本予防医学協会)


基準値より低い場合に考えられる病気など

肝臓病(慢性肝炎、肝硬変、肝臓がんほか)、低栄養、有機リン剤中毒など


基準値より高い場合に考えられる病気

脂肪肝、脂質異常症、ネフローゼ症候群

監修

寺下医学事務所 医学博士

寺下謙三

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