ブドウ糖負荷試験
最終編集日:2022/7/29
ブドウ糖負荷試験(OGTT)は、以前は糖尿病の診断で行う標準的な検査でした。一般に健康診断などでは空腹の状態で採血をして血糖値を測定しますが、糖尿病の場合、食後の血糖値が高めであることが多い傾向にあります。そのため、空腹時の血糖値検査だけでは健診で発見されにくいことから、ブドウ糖負荷試験を行うことがあります。最近では、HbA1c(ヘモグロビン・エイワンシー)など有用な検査の普及もあり、行われる機会は減少しています。
検査でわかること
検査は、早朝空腹時に75gのブドウ糖を含む溶液を飲み、30分後、1時間後、2時間後、それぞれの血糖値を測ります。検査結果で、「正常型」「糖尿病型」「境界型」のいずれであるかを判定します。
判定値
・空腹時血糖値が110mg/dL未満かつ負荷後2時間血糖値が140mg/dL未満を満たすものは正常型。(空腹時血糖値100~109mg/dLの場合は正常域のなかでも正常高値)
・空腹時血糖値が126mg/dL以上または負荷後2時間血糖値が200mg/dL以上のいずれかを満たすものは糖尿病型。また、随時血糖値200mg/dL以上は糖尿病型。
・どちらにもあてはまらない場合は境界型。
(日本糖尿病学会)
監修
寺下医学事務所 医学博士
寺下謙三
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