家事はできることから徐々に

最終編集日:2022/1/28

退院後の回復状況は、治療や手術内容、年齢でも異なります。運動機能が低下して家事がしにくくなることも。焦らず、できることからはじめましょう。


退院後の家事は無理をしない


体力の低下や副作用の影響で、退院しても、すぐには元通りの生活に戻れません。しかし、特に女性は「入院中、家族に迷惑をかけたから……」などの思いから、退院後すぐに完璧に家事をこなそうと焦る傾向があるようです。
実際には、今まで簡単にできていたこと(包丁を握る、重い物を持つ、掃除機をかける、など)ができずに、辛(つら)い思いをすることも多いようです。大きな病気をしたのです。できることからゆっくり行っていきましょう。
家事をリスト化して書き出してみるのもおすすめです。書くことで頭が整理されるだけでなく、それをもとに家族で家事分担ができるかもしれません。


できないことは人に任せる勇気を


親戚や友人、職場や近所の人など、自分の代わりをお願いできそうな相手には、早めにSOSを出しましょう。回復するまでの間と割り切って、家事代行サービスなどを利用するのもよいでしょう。
家事をすべて自分で抱える必要はありません。手を差し伸べてくれる人には遠慮せず、頼めることは頼んでみましょう。特に買物は体力を使うので、ネットスーパーやコンビニの宅配などを利用してもよいでしょう。
頑張りすぎて体調を崩してしまったのでは、元も子もありません。たとえ自分とやり方が違ったとしても、「人に任せる勇気」も必要です。そして、ストレスをためないためには、今までの方法にこだわらないことも大切です。「掃除機が重いから、使い捨てシートを使う」、「買物に行けないときは、冷凍食品やレトルト食品、缶詰を使う」、「洗濯は2日に1度でよい」など、自らの負担を減らす、ある程度の割り切りも必要です。
それでも手が回らないときは、病院の医療ソーシャルワーカーや、看護師、自治体の支援窓口などに相談を。

監修

がん研有明病院,健診センター 検診部部長,リンパケア室長

宇津木久仁子

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