HIV検査 <妊婦健診>

最終編集日:2022/7/29

HIV検査は、エイズ(後天性免疫不全症候群)の原因となるヒト免疫不全ウイルスへの感染の有無を調べる検査です。
HIVに感染していてもエイズを発症していなければ症状が出ないため、感染を知らずに妊娠するケースもあります。その場合は30~40%の確率で母子感染します。
血液検査では、妊婦にHIVの抗体があるかどうかを調べます。スクリーニング検査であるHIV抗体検査(PA法、EIA法)などで陽性となった場合は、偽陽性が多くみられるため、ウエスタンブロット法 (HIV抗体価精密測定)や、PCR法(HIV核酸増幅精密検査)で確認検査を行います。
感染がわかった場合も、妊娠初期に検査を受けて早期に適切な対策を行えば、胎児への感染率は1%以下にまで抑えることができます。母子感染率を低くする方法として、母体のウイルス量を減らすために、妊娠中から抗HIV薬を内服します。分娩は予定帝王切開が推奨されています。また母乳から感染するリスクがあるため、人工乳で育てます。

監修

JR東京総合病院産婦人科 医長

松浦宏美

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