好みの帽子・ウイッグを選ぶ

最終編集日:2022/1/28

脱毛中でも帽子やウイッグなど、外見を自然に見せるための方法はいろいろあります。少しでも気持ちが前向きになれるよう、今できることをしましょう。


お気に入りの帽子で気分を上げて


脱毛は、大きなストレスです。「がん治療中にもっとも辛(つら)かったこと」というアンケートでも、脱毛は上位に挙がることが多く、多くの人が辛いと感じていることがわかります。
がんの告知と治療で、疲労やストレスがたまっているところに、脱毛というストレスが加わり、大きな負担となってしまいます。しかし、多くの人がこの時期を乗り越えています。ぜひ、脱毛期間を乗り切るさまざまな方法を知っておいてください。
いざ脱毛がはじまると、女性はもちろん、男性も予想以上に大きなショックを受けます。
できれば脱毛がはじまる前に、帽子やバンダナ・スカーフ、ウイッグなどを準備しておきましょう。


「見た目を変えたくない」ならウイッグを


「脱毛を知られたくない」という場合は、髪が元の状態に戻るまでの間、女性なら1年半~2年ほどウイッグを使用すると、見た目の変化に落ち込んだり、人の目を意識することなく過ごせるでしょう。脱毛したからといって、必ずウイッグが必要なわけではありませんが、ウイッグのおかげで人前に出ることや、人に会うことが億劫(おっくう)でなくなるケースもあります。
ウイッグは、体調変化の少ない治療前に準備しておくことをおすすめします。実際に脱毛がはじまると気が動転し、なかなか選べないことがあるからです。またメーカーや種類にもよりますが、オーダーメイドの場合は、製作に1~2カ月かかることも。治療の予定が決まったら、なるべく早めに検討しましょう。そしてできれば、脱毛前に自分のヘアスタイルがわかる写真を撮っておくとよいでしょう。写真があると、より自分のスタイルに近いウイッグが選びやすくなります。


ウイッグの選び方


ウイッグには多くの種類があり、それぞれに特徴があります。選ぶ際は、脱毛前の写真を見ながら、店の人に毛量、髪質、クセの強さ、白髪の量などを伝えると、より自分のスタイルに近いものが選べるでしょう。  
脱毛前と同じようなヘアスタイルを選んでも、いざ試着するとイメージと違う……ということも。これは洋服と同じで、たとえサイズが合う好みのデザインでも、しっくりこない場合があるのです。そのため、購入前にはできるだけ試着をしたほうがよいでしょう。どこで購入したらよいかわからないときは、病院の看護師や相談室、ソーシャルワーカーなどに相談しましょう。また、家の近くの、がん相談支援センター※1に相談するのもよいでしょう。


ウイッグ選びで大切なこと


ウイッグの価格帯については、既製品は1万円から、セミオーダーでは7万~30万円、フルオーダーの場合は30万円以上が目安です。気に入ったものがあれば、医療用※2でなく、おしゃれ用ウイッグでも構いませんし、必ずしも値段が高いものが優れているとは限りません。
また、購入前には「サイズの変化に対応してもらえるか」について確認しておくと安心です。
脱毛の時期によって、頭のサイズは変化します。ぴったりなものを選ぶと、地毛が伸びたときに、きつくてかぶれなくなることがあります。購入前にサイズ調整が可能か、購入後のメンテナンスをしてもらえるか、メンテナンスが可能な場合は、料金も確認しておきましょう。
後頭部やえり足は比較的早く髪が生えてきますが、いつまでたっても頭頂部のボリュームが足りない……という声もよく聞かれます。そんなときは、フルウイッグではなく、ヘアピース(部分ウイッグ)を使うとよいでしょう。また、医療用ウイッグのレンタルを利用することもできます。


男性にもウイッグは必要?


「男が外見にこだわるのはカッコ悪い」とウイッグに関して否定的な男性も多いのですが、ウイッグはおしゃれのためだけのものではありません。ウイッグをつけるだけで自信をとり戻し、治療に対して前向きになれることもあります。女性だけでなく、男性も試してみましょう。



※1 がん相談支援センター
国が指定するがん診療連携拠点病院などに設置されている、相談窓口。がんの治療を受ける上での不安や悩み、療養生活について、看護師やソーシャルワーカーが相談に応じてくれる。


※2 医療用ウイッグ
治療中の敏感な頭皮に着用するウイッグのこと。2015年4月に経済産業省がJIS(日本工業規格)を制定。「Med・ウイッグマーク」がついたウイッグは日本毛髪工業協同組合により、JIS適合品として認証された商品。

監修

がん研有明病院,健診センター 検診部部長,リンパケア室長

宇津木久仁子

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