多毛症

たもうしょう

最終編集日:2022/10/31

概要

多毛症には、女性だけにみられる男性型多毛症と、男女ともにみられる無性毛型多毛症があります。

男性型多毛症では、頭髪、まゆ毛、まつ毛、口周り(ひげ)、陰毛、わき毛などが濃く、太くなることで毛が増えてみえます。傾向として、男性ホルモンがつくられる卵巣や副腎の病気が原因となることが多いです。

無性毛型多毛症については、全身あるいはからだの一部に毛が増えます。生まれつきの場合や薬による副作用が原因であると考えられています。


原因

男性型多毛症では、アンドロゲンという男性ホルモンがつくられる卵巣や副腎の病気が原因となることが多く、もっとも多いのは多嚢胞性(たのうほうせい)卵巣症候群です。ほかにはクッシング(Cushing)症候群、副腎過形成、卵巣腫瘍、下垂体腫瘍、異所性ホルモン産生、経口避妊薬も原因となります。

アンドロゲンが関与しない無性毛型多毛症では薬の副作用が原因となります。副腎皮質ステロイド薬の内服や外用、免疫抑制薬のシクロスポリンの内服、緑内障のピマトプロスト点眼薬やラタノプロスト点眼薬などが挙げられます。また、摂食障害やがん、まれな症候群(Cantu症候群など)に伴って発症することがあります。


症状

症状は男性型多毛症と無性毛型多毛症とで異なります。

●男性型多毛症

女性だけに発症します。男性において特有の毛が生える場所である上唇、あご、もみあげ、乳首の周囲、胸部、下腹部、背中、肩やももの内側などに、濃く、太い毛が生えてきます。

男性型多毛症では、男性ホルモンの影響からほかにもさまざまな症状が現れます。声が低くなる、毛が抜ける(頭髪が薄くなる)、にきびが増える、胸が小さくなる、筋肉量が増える、陰核が大きくなる、月経不順といった症状です。

●無性毛型多毛症

男性、女性にかかわらず発症し、全身の各部位で局所的に、あるいはからだ全体に体毛が増えます。毛の状態はさまざまで、細くて薄い色の場合もあれば、太くて濃い場合もあります。


検査・診断

薬の内服状況や家族歴や多毛以外の症状があるかなどを問診で確認します。

血中の男性ホルモン量の測定、染色体分析などを行い、卵巣、副腎の状態をみるため、必要に応じて超音波検査、CT検査、MRI検査などを行います。


治療

原因となる病気がある場合はその治療を行います。

治療を行っても多毛の症状が消えない場合、または原因がわからない多毛の場合は、レーザー脱毛治療を行うこともあります。


セルフケア

予防

多毛は、ある病気の一症状として現れることがあり、また原因が特定できないものもあります。症状に気づいたら早めに皮膚科を受診して正確な診断をしてもらいましょう。

監修

関東中央病院 皮膚科 部長

鑑慎司

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