赤ちゃんだってほっこりしたい!
最終編集日:2022/7/6
赤ちゃんを連れての初めての温泉旅行。普段と違う場所や雰囲気に興味や関心を示す赤ちゃんも多いのでは。せっかくの旅行なので、できれば一緒に温泉に入りたいものです。赤ちゃんの生理機能の特性や行動の特徴などをふまえて、温泉の入浴で注意したい点を紹介します。
実は温泉と乳幼児の温泉入浴に関する研究は少なく、客観的なデータやエビデンス(科学的根拠)は確立されていません。「生後何カ月から温泉入浴が可能」と明確に示すことはできませんが、実際には6カ月を過ぎて初めて温泉に入るという赤ちゃんが多いようです。ただし、入浴時間や湯の温度、泉質には注意する必要がありそうです。
赤ちゃんは成人に比べると、体重当たりの体表面積が大きいため、温度の影響を受けやすいといえます。また、皮膚や皮下脂肪が薄いため、からだの深部から表面、またはその逆も熱が移動しやすいという特徴があります。そのため、入浴時間は普段の入浴時間より短めにすること、湯の温度は39℃くらいまでが適当と考えられます。
泉質については、酸性度やアルカリ度が高くない単純温泉やナトリウム泉などが皮膚に対する刺激が少なくて安心です。逆に硫黄泉などは皮脂を取る力が強く、皮膚がカサカサしているような赤ちゃんでは悪化のおそれがあるので避けたほうがよいでしょう。
なお、施設によっては「おむつの取れていない乳幼児の入浴禁止」といったルールがある場合もあります。逆に浴場にベビーベッドを備えていたり、ベビーバスの貸し出しを行っていたりする施設も。旅行の前に確認しておくとよいでしょう。
監修
保健同人フロンティアメディカルチーム
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