夫婦間のモラハラを感じたら
最終編集日:2023/12/21
最近よく耳にする「モラハラ」とは、モラルハラスメントの略です。モラルとは道徳や倫理のこと。つまり、モラルに反した嫌がらせ、言葉や態度で行われる精神的な暴力を示します。肉体的な暴力(DV:ドメスティックバイオレンス)とは異なり、あくまで精神的な暴力です。
ハラスメントは、相手を困らせる、不快にさせる、尊厳を傷つけるなどの行為を指します。さまざまなシチュエーションでハラスメントがありますが、家族や夫婦間など、近い関係でのハラスメントもよくみられます。
夫婦間でのモラルハラスメントは、家庭という密室で起こるため第三者の目に触れにくく、被害に気づきにくい、被害者が訴えづらいという特徴があります。
身近な存在である夫婦なので、けんかをすることもあるでしょう。それが夫婦げんかなのか、モラルハラスメントに当てはまるのか、判断が難しい場合もあります。一般的に言葉の暴力をふるう側が悪く、それを受ける側は被害者で悪くないと考えがちですが、暴力的な言葉や態度は、ある日突然生まれるものではありません。2人のこれまでのコミュニケーションのあり方や歴史、職場などの外部からのストレスが影響していることも考えられます。
夫婦とはいえ他人なので、些細な物事の捉え方にギャップがあることもあります。どちらかにとって重要なことが、どちらかにとっては取るに足らないことであるというのはよくあることでしょう。人によって感性は異なるため、気になるポイントは違って当たり前のことです。だからといって、暴言を許していいというわけではもちろんありません。「受け流しておけばいい」「言わせておけばいい」「言われる自分が悪い」などと我慢することは避けましょう。感情が高ぶっているときや感情的になっているときは、一度離れて距離を取ります。そして、お互いが冷静なときに、話し合う機会を設けてみるのがおすすめです。
お互いに不満に感じていることをさらけ出し、考えていることや感じていることを伝え合うことで、夫婦間のコミュニケーションを見直すことはとても大切です。
監修
保健同人フロンティアメディカルチーム
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