心身に影響を及ぼす?! 自律神経の整え方
最終編集日:2025/12/1
「何となくからだが本調子でない」「病院で異常はないと言われたけれど、つらい症状が続いている」
そんな経験はありませんか?
その不調の背景には、自律神経のバランスの乱れが関係している可能性があります。
●自律神経とは
私たちのからだは、意識しなくても体温や血圧、呼吸などを調整し、体内の状態を一定に保つ仕組みを持っています。この調整を担っているのが自律神経です。通常、交感神経と副交感神経がバランスをとりながら働くことで、安定が保たれています。
しかし、強いストレスや生活習慣の乱れなどが続き、この調整機能がうまく働かなくなると、心身にさまざまな不調が現れることがあります。要因としては、睡眠不足、不規則な食生活、栄養の偏り、過労、環境の変化、対人関係のストレスなど、複数の因子が関係すると考えられています。
●自律神経の乱れから起こりやすい症状
<全身的症状>
微熱、だるさ、ほてり、倦怠感、疲労感
<身体的症状>
頭痛、肩こり、動悸、下痢・便秘、手足のしびれ、のどのつまり感、発汗過多、立ちくらみ、耳鳴り
<精神的症状>
不安感、イライラ、意欲の低下、気分の落ち込み
●セルフケアで整えよう
自律神経を整えるためには、日常生活の中で心とからだのバランスを意識することが大切です。
現れている不調は、心やからだからのサインともいえます。無理をせずに、今の生活を見直すことから始めてみましょう。
<ポイント>
・1日3食、栄養バランスのとれた食事をとる
・起床、食事、就寝の時間をできるだけ一定にする
・適度な運動をする
・質の良い睡眠をとるよう心がける
・ストレスの原因から距離を取り、解消法を見つける
・趣味や好きなことに触れて気持ちをリフレッシュする
・カフェインやアルコールの過剰摂取を避ける
まずは、できそうなことを一つだけでも始めてみましょう。生活リズムが整うことで、心身の回復につながることがあります。
ただし、セルフケアを行っても改善が見られない、不調が長引く・悪化する、日常生活に支障をきたす場合は、受診の目安です。かかりつけ医または内科を受診して医師に相談しましょう。
監修
みんなの家庭の医学メディカルチーム