妻が作ってくれる料理がおいしくない

新婚生活のなかで、奥様の作る料理が口に合わず、困ってらっしゃるとのこと。せっかく作ってもらった料理に文句を言うこともためらわれ、奥様を傷つけないように気遣われているところに、あなたの優しさと奥様に対する愛情が感じられました。

　あなた自身は、料理にある程度の自信を持っているのですね。おそらく味付けなどにも自分なりのこだわりがあるのではないでしょうか。ただ、ここで注意しなければならないのは、自分が「おいしい」と感じるものを奥様も「おいしい」と感じるとは限らない、ということです。人の味覚はその人が育った環境などに大きく左右されるため、千差万別であるということを忘れてはいけません。

　結婚は、まったく違った環境で育った二人が一緒に生活をするわけですから、味覚も違っていて当然と言えます。奥様は自分の作った料理に満足しているとありましたので、それを「おいしくない」とは感じていないことが伺えます。この場合、あなたが「おいしくない」と言ってしまうと、確かに奥様は傷付いてしまうかもしれません。

　だからといって、このまま我慢を続けるのは、双方にとってよいことではありませんよね。できるだけ奥様を傷つけず、気持ちを伝える方法を考えていきましょう。まずは、「おいしくない」ではなく「自分の好みではない」という考え方をしてみてはいかがでしょうか。そのうえで、もっとこうすればより自分の好みの味になる、と伝えてみるのもひとつです。その際、料理を作ってくれている奥様へ感謝の気持ちなどを添えるとよりよいでしょう。

　あなた自身も料理をするのであれば、時には奥様と一緒に料理をし、自分の好みの味を覚えてもらうのもよいかもしれません。また、簡単な料理のレシピなどを渡して、レシピ通りに作ってもらうのも一案かと思います。もし、奥様があなた好みの味の料理を作ることができた時には、「おいしい」と言葉に出して褒めるようにしましょう。

奥様の料理を否定するのではなく、あくまでも自分の好みの味に近づけてもらうという姿勢が大切だと思います。まだ結婚して2カ月とのことですので、料理に限らず、違いを感じることもあるかもしれません。結婚生活では、お互いがその違いを認めつつ、少しずつ埋めていく努力を続けることが大事ではないでしょうか。

　あなたが奥様に上手に気持ちを伝えながら、楽しい新婚生活を送られることを願っています。