何度もミス、仕事が怖くなってきた

仕事でミスをしないために、細心の注意を払って取り組んでおられたと伺い、あなたの責任感の強さが伝わってまいりました。ミスをしないようにと気を張れば張るほど、かえってプレッシャーを感じ、ふだんできていることまでうまくいかなくなってしまう、ということはありませんか。「泥沼」という言葉に、今の苦しいお気持ちをお察しします。もう少し、肩の力を抜いてお仕事ができるようになるといいですね。

職場や仕事が怖い、と感じられるのはどうしてなのでしょうか。再びミスをすることを恐れてしまうのですか。また、それだけでなく、職場の人にどう思われているか、叱られるのではないか、迷惑をかけているのではないか、などと他人の評価も気にしてしまうのでしょうか。他にも、自分自身を、この仕事に向いていない、能力がないなどと評し、自信を失くしてしまっているということはありませんか。

ミスが続くとさまざまなことが不安になりますが、後悔や自責にばかり捉われ続けると、ますます疑心暗鬼になり、自信を失くしてしまう一方です。ミスをした、ということを受け入れるだけでも大変なことですので、それ以上、自分がつらくなってしまうような考えには、できるだけストップをかけるようにしてくださいね。ミスをした時こそ、そこからどうするか、という前向きな発想に切り替え、行動を起こすことにエネルギーを向けていくようにしましょう。

このような負の捉われから脱し、考え方や気持ちを切り替えるためには、まず、行動を変えてみることがおすすめです。友人に話を聞いてもらったり、ビジネス書など気持ちが前向きになれるような本を読んだり、趣味で気分転換したりと、仕事とは違うことに目を向け、視野を広げる時間を作ってみてください。とてもそんな気になれない、といったところかもしれませんが、少し無理をしてでも何かを変えないと、悪い循環を絶ち切るのはむずかしいかもしれません。

そのうえで、あなたの現状を職場の方に相談してみてはいかがでしょうか。「泥沼」にはまってしまったのであれば、自身の手を差し出し、声をあげて周囲に助けを求めなければなりません。勇気のいることかもしれませんが、信頼できる方に、正直な気持ちを打ち明けてみてください。あなたと同じような経験をなさった上司や先輩も少なくないはずです。相談することで、あなたが思いもよらなかったサポートやアドバイスを得ることができるかもしれませんよ。

ミスをしないように心がけることはもちろん大切ですが、ミスからいかに回復するかを心がけ、その対処法を身に着けることもとても重要です。行き詰まってしまった時には、一人で問題を抱え込まず、適切な人に自ら助けを求めることも、社会人として必要なスキルのひとつです。ふだんから、このようなことでコミュニケーションを取っておくことで、職場での信頼関係を築くことにもつながるでしょう。どうぞ、周囲の先輩たちに力を借りながら、前向きな気持ちで一歩一歩、乗り越えていってくださいね。