優柔不断な自分の性格にうんざり

あなたは、以前から選んだり決めたりすることが苦手で、ほかの人が選んだものと同じものを選択しなおすことがあるのですね。そして、そのような自分を変えたいと思っていらっしゃるとのこと。しかし、誰でもほかの人の選択の方がよいのではないかと感じる時があるのではないでしょうか。優柔不断になることも、時にはあると思います。どうか、自分にだけ問題があると感じて、ご自身を責めないようにしてくださいね。

あなたは、なぜ選ぶことや決めることが苦手なのでしょうか。それはもしかすると、選択をする時に、「常にベストのものを選ばなければならない」と考えているからかもしれません。「～しなければならない」という考え方は、ストレスを感じやすく、失敗した時の落ち込みも大きくなります。そのため、「ベターな選択をする」という考え方にゆるめることにより、選択もしやすくなり、ストレスも減る可能性があります。

また、以前に選択したことで、失敗した経験があるのかもしれません。そうすると、次から自分で選ぶということに不安を感じやすくなります。そこで、何かを選択をした時には、日記などに記録をつけてみてはいかがでしょうか。自分がどのようなプロセスを踏んでどのような選択をして、その結果はどうだったか、どのような気持ちになったかということを振り返ることができれば、次に同じような選択をする時に参考になると思いますし、「これを選択してよかった」という経験もあることがわかれば、少しずつ自信につながっていくでしょう。

人はそれまでの人生の中で、見てきたものも、経験してきたこともそれぞれ異なります。そのため、人が「よい」と感じるものも異なって当たり前です。もし、あなたが選んだものについてほかの人から意見があったとしても、あなたにはあなたの育てた価値観があります。ほかの人が意見をしたとしても、「あの人はそのように感じるのか」と、自分とその人を切り離して、客観的にとらえることも大切だと考えます。自分でその選択をしたことに納得ができれば、それでよいのではないでしょうか。選んだものを「よい」と感じるかどうかは、あなたが決めることです。自分で「よい」と感じたのであれば、その気持ちを大切になさってくださいね。